途中越(読み)トチュウゴエ

デジタル大辞泉 「途中越」の意味・読み・例文・類語

とちゅう‐ごえ【途中越】

京都市左京区大原から滋賀県大津市に至る峠。比叡山比良山鞍部にあり、古来、京都と北国を結ぶ要地竜花越りゅうげごえ。途中峠。

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精選版 日本国語大辞典 「途中越」の意味・読み・例文・類語

とちゅう‐ごえ【途中越・橡生とちう越】

  1. 京都市左京区大原小出石町から滋賀県大津市伊香立(いかだち)途中町に至る峠。古来京都と若狭国福井県)を結ぶ最短距離間道で、平安時代には江州三関の一つ、龍花(りゅうげ)関が置かれた。標高三七四メートル。途中峠。山城峠。龍華越。山城越。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「途中越」の意味・わかりやすい解説

途中越
とちゅうごえ

滋賀県大津市伊香立(いかだち)途中町から途中峠(374メートル)を越えて京都市へ達する道。現在は国道367号の一部。『近江輿地(おうみよち)志略』(1734年刊)によれば、大原勝林院から小出石(こでし)、小出石から峠までが、それぞれ一里、国界と堅田(かたた)間が三里、国界と京都間が四里半とある。途中集落は旧竜華(りゅうげ)村の一部であり、竜華越ともよばれた。平安時代以降、京都と北国や東国へ通じる間道として重要視され、旅人の無事を祈る還来(もどろき)神社もある。

高橋誠一

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「途中越」の意味・わかりやすい解説

途中越
とちゅうごえ

竜華越 (りゅうげごえ) ともいう。滋賀県と京都府の境にある峠。標高 374m。京都市左京区大原から滋賀県大津市堅田 (かたた) に通じる峠道が通り,かつては若狭街道の間道として重要であった。平安時代は大津市竜華に関所がおかれていた。

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