連弾(読み)つれびき

精選版 日本国語大辞典 「連弾」の意味・読み・例文・類語

つれ‐びき【連弾】

〘名〙
① 琴や三味線などを合奏すること。連奏
※俳諧・毛吹草(1638)六「つれ引の琴かは蝉と蟀(きりぎりす)安利〉」
伴奏(ばんそう)をいう。
落梅集(1901)〈島崎藤村七曜のすさび・土曜日音楽「伴奏(ツレビキ)は幸田氏なり」

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デジタル大辞泉 「連弾」の意味・読み・例文・類語

れん‐だん【連弾/×聯弾】

[名](スル)1台のピアノを、二人で演奏すること。「師弟で―する」

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改訂新版 世界大百科事典 「連弾」の意味・わかりやすい解説

連弾 (れんだん)

1台の鍵盤楽器,とくにピアノを2人で演奏すること。連弾という語は日本独自のもので,欧米では一般に〈4手(よつで)のためfor four hands〉などと表現される。まれに3手(2人),6手(3人),あるいはそれ以上の人数を要する作品もある。同じ二重奏でも複数のピアノを使用する場合は連弾とはいわず,〈2台のピアノのため〉などといわれる。いずれも独奏の場合に比べ広い音域と豊かな響きが得られるが,どちらかといえば連弾作品は家庭用,2台ピアノ作品は演奏会用の性格が強い。

 連弾作品は17世紀に登場するが,本格的に流行し出版もされるようになったのは18世紀後半の古典派からである。モーツァルトシューベルトシューマンブラームスフォーレドボルジャーク,ドビュッシー,ラベルなど,20世紀に至るまで多数の作品が書かれた。とくに19世紀には,オペラ交響曲などの大編成の楽曲がさかんに連弾用に編曲され,そうした作品の普及にあたって今日のレコードや放送に相当する役割を果たした。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「連弾」の意味・わかりやすい解説

連弾
れんだん

1台のピアノを2人で演奏すること。この種の最古の例は、17世紀初頭にイギリスで書かれた三手用の作品であるといわれているが、本格的に連弾曲が書かれるのは18世紀後半の古典派以降のことである。連弾によって広い音域と充実した和声が可能となることから広がりをみせた。とくにモーツァルトやシューベルトらが連弾の特色を生かした作品を残している。19世紀ヨーロッパではピアノの普及に伴い、管弦楽曲の連弾用編曲が家庭音楽のなかで重要な位置を占めた。連弾は四手用ともいわれるように、1台のピアノを2人の4手で奏するのが普通であるが、例外的には2台4人、4台8人、8台16人、16台31人の作品例もある。

[アルバレス・ホセ]

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デジタル大辞泉プラス 「連弾」の解説

連弾

2001年公開の日本映画。監督:竹中直人、脚本:経塚丸雄。出演:竹中直人、天海祐希、冨貴塚桂香、簑輪裕太、鈴木砂羽、片桐はいり、佐藤康恵ほか。第44回ブルーリボン賞主演女優賞(天海祐希)受賞。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連弾」の意味・わかりやすい解説

連弾
れんだん
four-hand performance

音楽用語。1台のピアノで,2人の奏者が演奏する二重奏のこと。「4手」ともいう。

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