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郵便振替 ゆうびんふりかえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

郵便振替
ゆうびんふりかえ

一種の当座勘定で,加入者の預金振り込みおよび払い出し,あるいは加入者相互の預金の振替に応じることができる郵便口座。口座の開設は郵便振替口座所管庁に加入者名義で開設を申し込むことによって行なわれる。オーストリアハンガリーの制度を参考として 1906年に開設され,郵便振替貯金という名称で行なわれていたが,1966年に郵便振替に名称変更された。

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デジタル大辞泉の解説

ゆうびん‐ふりかえ〔イウビンふりかへ〕【郵便振替】

郵便局に設けた振替口座を通じて送金や債権債務の決済を行う方法。1883年にオーストリアで始まり、各国に広がった。日本では明治39年(1906)から取り扱いが始まり、平成19年(2007)に郵政事業が民営化されるまで行われた。振替貯金
[補説]郵政民営化以降はゆうちょ銀行に引き継がれた。

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百科事典マイペディアの解説

郵便振替【ゆうびんふりかえ】

送金,債権債務の決済を郵便局を通じて行う国営の振替制度。口座を設ける点で郵便為替と異なる。日本では1906年創設。1966年までは郵便振替貯金といった。方法は,1.加入者に対する支払はその口座に必要な金額を払い込む,2.加入者が他へ支払を行うときは自己の口座から払い出す,3.加入者相互間の債権債務の決済は両者の口座間の振替で行う。
→関連項目郵政省

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆうびんふりかえ【郵便振替 postal book transfer】

郵便為替口座を仲介とした送金および債権債務の決済方法。地方貯金局に加入者が口座を設け,(1)払込人が加入者の口座へ資金を払い込む,(2)加入者の口座から他の口座へ預り金の振替を行う,(3)加入者の口座から預り金を払い出し受取人に引き渡す,という三つの利用態様がある。 歴史的には,振替預金Giroguthabenの存在を前提として,現金の授受ではなく,その預金の帳簿上の付替えによって支払取引を決済させるという,ドイツを中心としてヨーロッパ大陸で発達した振替制度Giroverkehrを模範とする制度。

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大辞林 第三版の解説

ゆうびんふりかえ【郵便振替】

郵便振替口座を地方貯金局に開設し、郵便局を通じて、現金を移動させないで帳簿上の振替によって金銭の受け払いを行う制度。振替貯金。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

郵便振替
ゆうびんふりかえ

簡単で確実な送金および債権債務の決算手段を提供する郵政事業。郵便振替制度は、1883年にオーストリアで創設された。日本では1906年(明治39)3月1日から取扱いが開始された。
 郵便振替は、郵便振替口座を有する加入者と、加入者以外との間、あるいは加入者相互間における送金および債権債務の決済の手段として利用されている。その利用法から、大きく3つに分けられる。
(1)払込み 加入者以外の者が、加入者の口座に払い込むことによって、送金、債務の弁済を行うもので、自分の口座へ払い込むこともできる。払込みについての郵便局相互間の通知を郵便で行う通常払込みと、通知書を電信(オンライン)で行う電信払込みがある。1982年(昭和57)6月から、電気、ガス、水道料金などの公共料金を、支払人の通常郵便貯金から自動的に事業者の口座に払い込む自動払込み制度が開設された。この取扱いは、その後大幅に拡大されている。
(2)振替 加入者相互間の、一方の口座から他の口座に預り金を振り替えることによって送金したり、債務の弁済を行うもの。これにも通常振替と電信振替がある。公共料金をはじめ、債務の弁済などを自動的に加入者の口座から事業者の口座への振替を定期的に行う定期継続振替制度もある。現金の授受を伴わず簡便で、他の送金方法に比べて料金も低廉である。
(3)払出し 加入者が、口座をもたない人に送金したり、債務の弁済をしたりするもの。払出しには、振替と同様に通常現金払と電信現金払があり、また小切手払(振替小切手による払出し)や、株式の配当金など定期的に多数の送金を行うための簡易払いの制度がある。
 1983年7月、郵便振替の払出金を、相手方の通常貯金に預入(よにゅう)する自動払出預入、つまり自動受取の取扱いが開始された。さらに92年(平成4)3月には、郵便振替自動支払機(APM)による郵便振替通常払込みの取扱いが開始された。その後、国税の口座振替制度、電波利用料の口座振替納付、振替端末機を利用した電信振替、払込専用カードを利用した電信払込みの取扱いも開始されている。
 郵便振替口座の開設は、郵便局で加入の申込みを行うと、郵便振替の口座を所管する貯金事務センターで承認のうえ、口座番号が通知される。
 郵便振替制度が開設されたのは、現金による貸借の決済をしていたいわゆる貨幣経済時代から、現金の授受を行わない、帳簿上の操作によって決済を行う信用経済時代に対応した決済手段への移行ともいえる。この制度には、国内のみでなく外国にまでその取扱範囲を広げた国際郵便振替制度もある。[金好次郎・小林正義]

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