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重金主義 じゅうきんしゅぎ bullionism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

重金主義
じゅうきんしゅぎ
bullionism

重商主義の初期の考え方の一つ。貴金属が富であるという考え方に基づいて,国富増大のためには個々の国との個別的貿易差額を順にすることが最重要であるとし,為替制限,金銀の輸出禁止などの方策を唱えた。

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デジタル大辞泉の解説

じゅうきん‐しゅぎ〔ヂユウキン‐〕【重金主義】

bullionism》金銀を唯一の富と見なし、金銀貨・金銀地金の輸出を制限・禁止した初期重商主義経済思想。また、それに基づく政策。

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世界大百科事典 第2版の解説

じゅうきんしゅぎ【重金主義 bullionism】

重商主義の最も初期段階に現れた素朴な経済思想および経済諸政策の特色を示す名称として使用される。内容的には,貨幣的富(地金銀)を唯一の富として極度に重要視する点で,他の重商主義思想と区別される。イギリスではすでに14世紀以来,地金銀の輸出禁止,輸出商品の取引地を特定した〈貨物集散市staple town〉の設定,外国商人による輸入商品代金の国外流出防止策として国内商品を強制的に購入させる〈使用条例statutes of employment〉,輸出商品の代金の少なくとも一部を現金で持ち帰らせる〈取引差額制度balance of bargain system〉(取引差額主義重金主義の別称としても使用される),両替や外国為替取引を直接に統制する〈王立為替取引所royal exchange〉の設立,などによる直接的・個別的貿易統制策が採用されていた。

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大辞林 第三版の解説

じゅうきんしゅぎ【重金主義】

一国の富は地金・銀の保有量によって決まるとする立場。一六世紀頃ヨーロッパで主張された説で、重商主義の素朴な形態。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

重金主義
じゅうきんしゅぎ
bullionism

16~18世紀にかけてヨーロッパ諸国に支配的であった重商主義のうち、とくに初期の経済思想とそれに基づく政策を重金主義という。重金主義者たちは、国富すなわち地金銀という考えにたち、富を確保するため為替(かわせ)統制など直接的な貿易統制によって個別的貿易差額を順(プラス)ならしめ、また正貨、貴金属の輸出を制限、禁止する政策を主張した。こうした主張はとくにイギリスにおいて行われ、その代表者は17世紀前期のG・マリーンである。各国の君主はこの考えに基づき、地金銀の獲得のため盛んに金・銀鉱を開発し、また植民地の経営に乗り出した。しかしその結果、国内の貨幣価値の下落(物価の騰貴)を引き起こし、国内産業の発達をかえって妨げることになった。そのため重金主義は、輸入を上回る輸出の実現による地金銀の獲得を主眼とする貿易差額主義の重商主義にとってかわられた。[根本久雄]

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世界大百科事典内の重金主義の言及

【重商主義】より


【イギリスにおける重商主義体系の変遷】
 重商主義の諸政策体系とそれらの変遷とを典型的な形で示したのは,やはり資本の本源的蓄積過程が典型的な形で遂行されたイギリスであった。その変遷過程を大別すれば,初期の重金主義つまり取引差額主義balance of bargain systemから貿易差額主義balance of trade systemへの転換,さらに17世紀中葉以降の貿易構造の変化に伴う自由貿易論と保護主義との対立期への変容とに分けることができる。また,これらの過程は,政治体系との対応においては絶対主義的重商主義royal mercantilismと議会的重商主義parliamentary mercantilismとに分けることもできる。…

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