小説家。東京生まれ。慶応義塾大学文学部中退後、文化学院に学ぶ。1933年(昭和8)紀伊國屋(きのくにや)出版部に入る。のち徳田秋声の「あらくれ会」に参加。40年、都会の庶民生活の哀歓を精緻(せいち)に描いた第一創作集『風の系譜』を刊行し評判を得た。引き続き同系列の『眷属(けんぞく)』を刊行。戦後は徳田秋声を考証的に研究し、『徳田秋声伝』(1965)により毎日出版文化賞を受賞。秋声研究はほかに『徳田秋声ノート』『徳田秋声の文学』がある。またエッセイ『わが荷風』(1975)で読売文学賞、自伝小説『かくてありけり』(1978)で読売文学賞、短編小説『なぎの葉考』(1980)で川端康成(やすなり)文学賞を受賞。ほかに『暗い夜の私』『散るを別れと』『風のない日々』などの小説がある。
[栗坪良樹]
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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