金時にんじん(読み)きんときにんじん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「金時にんじん」の解説

金時にんじん[根菜・土物類]
きんときにんじん

近畿地方京都府地域ブランド
京にんじんともいわれるが、京の伝統野菜には含まれていない。しかし、京料理欠かせない彩りとして、古くから用いられてきた。西洋にんじんよりも長く、芯まで鮮やかな紅色である点が特徴。やわらかく甘味がある。粕汁正月の煮しめなど冬の料理の彩りとして欠かせない食材。間引き菜もにんじん葉として和え物に最適。

金時にんじん[根菜・土物類]
きんときにんじん

四国地方香川県の地域ブランド。
主に坂出市で生産されている。江戸時代初期に中国から入ってきた東洋種のにんじん。坂出市では1933(昭和8)年頃から栽培されている。西洋種のにんじんと較べ、肉質がやわらかく強い甘味をもち臭みも少ない。讃岐の正月には、おせち料理の煮しめや雑煮の具として欠かせない。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「金時にんじん」の解説

金時にんじん〔京にんじん〕

香川県、徳島県、京都府などで生産されるニンジン。根の長さは30cmほどで細長く先がとがり、色は鮮紅色でつやがある。肉質は柔軟で甘みがあり、煮くずれしにくい。主に関西以西で利用される東洋系のニンジンで、特に京料理でよく用いられることから、「京にんじん」とも呼ばれる。「金時」の名称は「赤ら顔の坂田金時(金太郎)」に由来する。

金時にんじん〔大阪にんじん〕

大阪府大阪市浪速区で生産されるニンジン。江戸時代から栽培が始まり、昭和初期までとくに盛んだった。長さは約30cm、色は鮮やかな紅色。肉質は柔軟で、甘みが強い。かつては「大阪にんじん」とも呼ばれた。大阪府により「なにわ伝統野菜」に認定されている。

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