坂田金時(読み)サカタノキントキ

デジタル大辞泉の解説

さかた‐の‐きんとき【坂田金時】

平安後期の武士。相模足柄山に生まれたと伝えられる。幼名金太郎源頼光四天王の一人。後世御伽草子などで伝説化され、五月人形となって残る。浄瑠璃歌舞伎では快(怪)童丸の名で登場する。生没年未詳。
[補説]「酒田」とも、また、「公時」とも書く。

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百科事典マイペディアの解説

坂田金時【さかたのきんとき】

公時とも書く。平安中期の武人。源頼光(よりみつ)の四天王の一人。後世に幼童時代は金太郎として伝説化されている。
→関連項目武者人形

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世界大百科事典 第2版の解説

さかたのきんとき【坂田金時】

古くは公時とも書く。源頼光の郎等で,四天王の一人。《今昔物語集》巻二十八第2話に頼光の郎等の平貞道(さだみち),平季武とともに賀茂の祭の帰るさの日に女車にしたてた牛車に乗って紫野に行ったが,初めて乗った牛車にすっかり酔いつぶれた話がみえる。これは烏滸(おこ)ばなしだが,《古今著聞集》巻九に頼光が四天王たちと鬼同丸を退治する話のなかにその名がみえ,《古事談》巻六には藤原道長と競馬(くらべうま)をする話がみえる。

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精選版 日本国語大辞典の解説

さかた‐の‐きんとき【坂田金時】

「今昔物語集」巻六第二話、「古今著聞集」巻九などに登場する武士。酒田とも、また、公時とも書く。幼名金太郎。源頼光の四天王の一人で、実在の人物ともいう。後世の御伽草子や伝承では山姥の子となっている。相模国足柄山で育った怪童で頼光に見出され大江山酒呑童子征伐などに加わったという。童児姿は五月人形の題材になる。歌舞伎では怪童丸。きんとき。

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世界大百科事典内の坂田金時の言及

【四天王物】より

…人形浄瑠璃,歌舞伎狂言,歌舞伎舞踊の一系統。史書というより小説に近い軍記《前太平記》41巻(1681ころ)に背景や登場人物(〈世界〉)を求める〈前太平記物〉は,源頼光とその四天王(渡辺綱,坂田金(公)時,碓氷貞光(うすいのさだみつ),卜部季武(うらべのすえたけ)の4人の家来)の武勇伝と,反逆者平将門の遺児相馬太郎良門,滝夜叉の復讐や藤原純友の残党伊賀寿太郎らの反逆を素材にしたものとに大別できる。このうち,四天王物は前者を題材とした作品群である。…

【山姥】より

…全曲が荻江節にもとり入れられ,井上流ではこれにも振り付けている。なお,歌舞伎の山姥物と異なり,坂田金時説話には無関係。【平野 健次】(3)歌舞伎舞踊の山姥物。…

※「坂田金時」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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