釜尾古墳(読み)かまおこふん

国指定史跡ガイドの解説

かまおこふん【釜尾古墳】


熊本県熊本市釜尾町にある古墳。市の北西部、井芹(いせり)川右岸の釜尾丘陵の標高約50mに所在する円墳。墳丘は変形しているが、径18m、高さ6mと推定され、1921年(大正10)に国の史跡に指定。1990年(平成2)の周溝確認調査で、内径28~29m、幅3~4mの周溝(周濠)を検出。内部主体は南に開口する両袖式玄門がある横穴式石室で、安山岩を用いている。全長約9.6m、玄室長3.6m、幅3.6m、高さ3m、羨道(せんどう)の長さは6m、幅約1m、高さ0.7m。前室長1.75m、幅0.9m、高さ1.5m。玄室側壁は割り石小口積みで、壁面下部の高さ1.8mほどは赤色、上部は白色顔料が塗られ、玄室奥壁に沿って石屋形が設けられる。装飾図柄は石屋形を中心として前壁を構成する玄門柱石・冠石に赤・青・白色で同心円文・三角文・重列三角文・双脚輪状文が描かれている。副葬品として須恵器(すえき)、管玉(くだたま)、剣・刀・挂甲(けいこう)・馬具などの鉄製品が出土。石室構造・壁画などから、6世紀後半の築造と推定されている。JR鹿児島本線ほか熊本駅の熊本交通センターから産交バス「釜尾」下車、徒歩約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

かまお‐こふん かまを‥【釜尾古墳】

熊本県熊本市釜尾にある古墳時代後期の円墳。径約一八メートル。明和六年(一七六九)発見。石室内部側壁に丹(たん)、青、白を使った同心円文、三角文などが描かれている。国史跡指定。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

寒暖差アレルギー

寒暖の差により鼻の奥の毛細血管が詰まり、鼻の粘膜が腫れることで起きる鼻炎。医学的には血管運動性鼻炎の一種とされる。多くの場合秋から冬にかけて1日の寒暖差が大きい時期や冷房による急な温度変化などにより起...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android