針魚(読み)ハリオ

デジタル大辞泉 「針魚」の意味・読み・例文・類語

はり‐お〔‐を〕【針魚】

トミヨハリゴチ別名
サヨリ古名。〈和名抄

はり‐よ【針魚】

トゲウオ科淡水魚全長約5センチ。イトヨに似て、体側鱗板帯りんばんたいが体の前部のみにある。湧水ゆうすい池や細流にすみ、雄が水底に巣を作る。岐阜三重・滋賀各県に分布

はり‐うお〔‐うを〕【針魚】

はりよ

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精選版 日本国語大辞典 「針魚」の意味・読み・例文・類語

はりよ【針魚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚「さより(細魚)」の異名
  3. トゲウオ目トゲウオ科イトヨ属の淡水魚。全長約六センチメートル。背上に三本の棘(きょく)がある。体側の頭部直後にだけ二~七個の板状の鱗(うろこ)がある。琵琶湖東岸一帯、岐阜県西南部の湧水水源とする細流に生息する。はりうお。はりんこ。

はり‐いお‥いを【針魚】

  1. 〘 名詞 〙 魚「さより(細魚)」の異名。
    1. [初出の実例]「針 ハリイヲ」(出典色葉字類抄(1177‐81))

はり‐うお‥うを【針魚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 魚「さより(細魚)」の異名。
  3. 魚「はりよ(針魚)」の異名。〔物品識名拾遺(1825)〕

はりおはりを【針魚】

  1. 〘 名詞 〙 魚「さより(細魚)」の異名。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「針魚 和名与呂都 一名波利乎」(出典:本草和名(918頃))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「針魚」の解説

針魚 (ハリヨ)

学名Gasterosteus aculeatus microcephalus
動物。トゲウオ科の淡水魚

針魚 (サヨリ)

学名:Hemirhamphus sajori
動物。サヨリ科の海水魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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