釧路沖地震(読み)くしろおきじしん

  • くしろおきじしん〔ヂシン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

1993年1月 15日午後8時6分頃に釧路沖で発生したマグニチュード 7.5 (気象庁) の地震。気象庁による正式名称は「平成5年 (1993年) 釧路沖地震」。震源は北緯 42°55.2′,東経 144°21.2′。震源の深さは約 101km。釧路沖の沈み込んだ太平洋プレート内部で発生した稍深発地震 (ややしんぱつじしん) 。地震波から推定された断層は長さ約 60km,幅約 40kmで,余震分布を考慮すると沈み込んだ海洋プレート内部にほぼ水平の断層が生じたことがわかった。余震回数は急速に減少し,本震発生後3日目からは気象庁で観測した余震は 50個以下になった。最大余震は2月4日に発生したマグニチュード 4.9で,本震と比較して規模が小さい。震源が深いため津波は観測されなかった。この地震では,北海道釧路市で最大震度6を記録し,周辺の浦河町や帯広市で震度5を観測したほか,北海道,東北地方,中部地方の広い範囲でゆれを感じた。被害は震央に近い釧路市を中心に発生し,死者2人,負傷者 967人の人的犠牲や全壊 53棟などの家屋の被害が報告された (総務省消防庁調べ) 。また,港湾や低湿地の埋立地で地盤の液状化現象が発生し,港湾施設や下水道施設,ガス管路などにも被害が及んだ。

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デジタル大辞泉の解説

平成5年(1993)1月15日、釧路で震度6を観測した地震。マグニチュード7.5。太平洋プレートの内部で発生した地震としては規模が大きく、道路陥没や家屋の倒壊のほか、都市ガス・水道などが被害を受けた。

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