水分を多く含んだ砂質の地盤が地震の揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴き出したり、地盤沈下を起こしたりする。土管やマンホールが浮き上がる被害も確認されている。埋め立て地や干拓地などで起こりやすい。対策として、道路と宅地の境界に壁を埋め込んで地盤を改良するほか、地下水位を下げて地盤の強度を高める工法がある。
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(葛西奈津子 フリーランスライター / 2012年)
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水で飽和した粒ぞろいの砂質地盤が地震の際に液体のようにふるまう現象。流動化、流砂現象、噴砂現象ともいう。そのような地盤は強い地震動をうけると短時間に体積を縮小しようとするが、水が逃げ切れないので間隙(かんげき)水圧があがり、それが砂粒どうしの押し合う圧力をしのぐと、地盤全体が比重の大きい液体の状態になる。地盤が液状化すると、砂まじりの水が地表に噴出したり、地盤が亀裂、沈下したりして、惨害をおこしやすい。従来から河成沖積地や埋め立て地でよく発生した。砂質の緩斜面や盛り土も液状化しやすい。代表的な例としてあげられる1964年の新潟地震では、公営アパートの不等沈下による倒壊など、被害が続出した。液状化を防ぐには、地下水位をさげ、地盤を締め固め、土の粒度分布をかえる。また、構造物を液状化しない深所に定着させるなどの対策がある。
[諏訪 彰]
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