新撰 芸能人物事典 明治~平成 「鈴木ヒロミツ」の解説
鈴木 ヒロミツ
スズキ ヒロミツ
- 職業
- 俳優
- 本名
- 鈴木 博満
- 別名
- 歌手名=HIROMITSU
- グループ名
- グループ名=モップス
- 生年月日
- 昭和21年 6月21日
- 出生地
- 東京都 文京区小日向
- 学歴
- 武蔵大学経済学部中退
- 経歴
- 武蔵大学経済学部在学中の昭和42年、グループサウンズ(GS)ブームの中でロック志向のバンド・モップスを結成し、「朝まで待てない」でデビュー。バンド名には“日本の音楽界をモップで掃除(革命)する”という意味合いが込められ、野太いボーカルで、ギターの星勝とともにバンドの中心として活躍。歌謡曲寄りのGSとは一線を画してサイケデリックやハードロック、ブルースなどの要素を強めたサウンドは日本のオリジナルロックの先駆となり、日本フィルとの前衛音楽の合同演奏や、「憂国」(三島由紀夫作)の舞台化の音楽を担当するなど、硬派のグループとして活動したが、一般的には吉田拓郎作の「たどりついたらいつも雨ふり」やコミックソング「月光仮面」のヒットで知られた。デビュー間もない井上陽水や忌野清志郎がコンサートの前座を務め、高校生時代の松任谷由実が追っかけをしたことも有名。他の代表曲に「ジェニ・ジェニ’70」「朝日のあたる家」「御意見無用(いいじゃないか)」、アルバムに「サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン」「ロックンロール’70」「モップスと16人の仲間」などがある。49年解散。この間、46年オーバーオール姿でガス欠の車を押す「モービル石油」のCM「気楽にいこう」編に出演して好評を博したことがきっかけで、解散後は俳優に転身。刑事ドラマ「夜明けの刑事」「明日の刑事」や映画「ロングラン」などに出演し、NHKの若者向け番組「レッツゴーヤング」の司会も務めた。メガネと人なつっこい笑顔がトレードマークで、3枚目タレントとして親しまれた。平成8年には歌手活動を再開、“HIROMITSU”の名で「たどりついたらいつも雨ふりじゃなかった」をリリースした。主な出演作に映画「人間の証明」「戦国自衛隊」「歌謡曲だよ、人生は」、ドラマ「特命刑事ザ・コップ」「ビーロボ・カブタック」「富豪刑事」、バラエティ「ズバリ!当てましょう」「ためしてガッテン」などがある。大の中日ドラゴンズファンとして応援番組にも出演した。また芸能界でも名うての大食漢でエッセイ「食わずに死ねるか!」を著した他、長期休暇には米国ロサンゼルスで過ごし、同地で飲食店を経営したこともあり、「ロサンゼルスで暮らす方法」の著書もある。
- 没年月日
- 平成19年 3月14日 (2007年)
- 伝記
- さよなら!セブンティーズHotwax 日本の映画とロックと歌謡曲〈VOL2〉 サエキ けんぞう 著(発行元 クリタ舎,ごま書房〔発売〕ウルトラ・ヴァイヴ,シンコーミュージック・エンタテイメント〔発売〕 ’07’05発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報