鉄砲鍛冶(読み)テッポウカジ

デジタル大辞泉 「鉄砲鍛冶」の意味・読み・例文・類語

てっぽう‐かじ〔テツパウかぢ〕【鉄砲鍛冶】

鉄砲を作る職人

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精選版 日本国語大辞典 「鉄砲鍛冶」の意味・読み・例文・類語

てっぽう‐かじテッパウかぢ【鉄砲鍛冶】

  1. 〘 名詞 〙 鉄砲を造る鍛冶屋。鉄砲製造の職人。
    1. [初出の実例]「国康と云鉄炮鍛冶を呼下して」(出典:堺鑑(1684)下)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄砲鍛冶」の意味・わかりやすい解説

鉄砲鍛冶
てっぽうかじ

戦国江戸時代の鉄砲製作業者,あるいは鉄砲製造業をいう。天文 12 (1543) 年の鉄砲伝来以降,鉄砲は急速に伝播し,特に九州畿内などで製作技術者集団が形成され,領主の保護を受けて中心地が形成されていった。その著名なものとして近江国友 (→国友鉄砲鍛冶 ) ,和泉の堺,肥前有馬紀伊根来 (ねごろ) などがあり,その製作技術はそれぞれ秘伝として伝承されていった。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「鉄砲鍛冶」の解説

鉄砲鍛冶
てっぽうかじ

戦国期~江戸時代の銃砲製造業者。種子島(たねがしま)に渡来した西洋式火縄銃を八板金兵衛が模作したのが始まりとされる。以後,急速に製造技術が伝播して和泉国堺・近江国国友村などが著名な鉄砲生産地となった。しかし,鎖国で新技術移入がとだえ,江戸時代には銃の所持や使用が制限されて,日本製銃砲の機能は発展しなかった。技術は秘伝で,鉄板を巻いて筒を造る銃身製作をおもに行い,付属品は台師・金具師が分担した。

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