銭葵(読み)ゼニアオイ

デジタル大辞泉 「銭葵」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐あおい〔‐あふひ〕【銭×葵】

アオイ科越年草。高さ60~90センチ。葉は円形で長い柄をもち、互生する。初夏、赤紫色の5弁花を開く。ヨーロッパ原産で、日本には元禄以前に渡来錦葵きんき小葵こあおい 夏》「―垣より伸びて貸家かな/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「銭葵」の意味・読み・例文・類語

ぜに‐あおい‥あふひ【銭葵】

  1. 〘 名詞 〙 アオイ科の越年草。ヨーロッパ原産で、日本には元祿一六八八‐一七〇四)以前に渡来し、観賞用に栽培される。茎は直立して高さ一メートルに達する。葉は長柄をもち互生し円形で五~九浅裂して縁には鈍鋸歯(どんきょし)がある。初夏、葉腋淡紫色で紫線のはいった径約二・五センチメートルの五弁花を開く。花弁は側心臓形で基部は互いに合着する。茎、花の煎汁うがい薬にされる。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「源氏には似ひでつたなし銭葵〈吐山〉」(出典:俳諧・庵の記(1707)行住)

せん‐き【銭葵】

  1. 〘 名詞 〙 植物ぜにあおい(銭葵)」の異名
    1. [初出の実例]「錦葵(こあふひ)〈略〉按画譜云、銭葵其花葉如葵稍矮而叢生。花大如銭」(出典和漢三才図会(1712)九四本)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「銭葵」の解説

銭葵 (ゼニアオイ・センキ)

学名Malva sylvestris var.mauritiana
植物。アオイ科の越年草,園芸植物,薬用植物

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