鎖式化合物(読み)さしきかごうぶつ(英語表記)chain compound

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鎖式化合物
さしきかごうぶつ
chain compound

環式化合物脂肪族化合物ともいう。有機化合物のうちで,分子内に環状の構造をもたないものの総称。メタン系,エチレン系,アセチレン系などの炭化水素,およびその誘導体とみなされるハロゲン化物アルコールカルボン酸アミンなどがこれに属する。酸無水物ラクトン環状エーテルなどは環状構造をもつが,通常は鎖式化合物に含める。

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百科事典マイペディアの解説

鎖式化合物【さしきかごうぶつ】

原子の結合が鎖状で,環構造を含まない化合物の総称。通常炭素原子鎖のものをさす。メタン系炭化水素,エチレン系炭化水素,アセチレン系炭化水素,およびこれらの誘導体など。環式化合物の対。→脂肪族化合物
→関連項目有機化合物

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世界大百科事典 第2版の解説

さしきかごうぶつ【鎖式化合物 chain compound】

炭素原子を中心としてつくられている骨格が環構造を含まない化合物をいう。環式化合物に対する語で,脂肪族化合物とほとんど同義に用いられる。直鎖のものと枝分れのあるものがあるが,環構造を含まないかぎり鎖式化合物に分類される。鎖式構造と環構造の両方を含む場合には必ずしも明確な分類はできない。なお,酸無水物やラクトンなど加水分解されやすい環構造をもつものは,もとの化合物の構造に従って分類される。たとえば無水マレイン酸は,次の式で示すもとの化合物マレイン酸の構造に基づいて鎖式化合物に分類される。

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大辞林 第三版の解説

さしきかごうぶつ【鎖式化合物】

分子内に環状構造をもたない有機化合物。一本の鎖の形の構造のほか、枝分かれ構造のものもあり、最も長い連鎖を主鎖、枝分かれの連鎖を側鎖という。炭化水素のほか、これから誘導されるアルコール・アルデヒド・カルボン酸などが含まれる。このような構造の化合物が脂肪または油脂中に存在することから脂肪族化合物ともいう。

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