鎧草(読み)ヨロイグサ

デジタル大辞泉 「鎧草」の意味・読み・例文・類語

よろい‐ぐさ〔よろひ‐〕【×鎧草】

セリ科多年草。高さ1~2メートル。茎は太く中空で、上部で枝分かれする。葉は羽状複葉。夏、白色小花散形につけ、外見シシウドに似る。根は漢方白芷びゃくしといい薬用。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鎧草」の意味・読み・例文・類語

よろい‐ぐさ よろひ‥【鎧草】

〘名〙
① セリ科の多年草。本州山地に生える。高さ一~二メートル。上部に微毛を密生する。葉は二~三回三出複葉。各小葉は狭卵形。縁に不規則な鋸歯(きょし)があり、裏は白い。夏、白い小さな五弁花を多数傘状につける。根を乾燥したものを白芷(びゃくし)と呼び感冒薬に用いる。この類の分類はむずかしく「エゾノヨロイグサ」「ハナウド」なども同一視されていた。漢名に白芷を当てる。おおししうど
出雲風土記(733)神門「諸の山野に在る所の草木は〈略〉白芷(よろひぐさ)
② 植物「ぼたん(牡丹)」の異名。《季・夏》 〔俳諧・増山の井(1663)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「鎧草」の解説

鎧草 (ヨロイグサ)

学名Angelica dahurica
植物。セリ科の多年草,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android