長泉院(読み)ちようせんいん

日本歴史地名大系 「長泉院」の解説

長泉院
ちようせんいん

[現在地名]南足柄市塚原 玉峯

明神みようじんヶ岳の東麓山中にある。曹洞宗、玉峯山と号し、本尊釈迦如来。文明二年(一四七〇)建立を伝える。開山大寧了忍、開基は大森実頼。由来記(長泉院文書)によると、大寧は大森氏頼の帰依を受け岩原いわはら清泉せいせん院を開いた実山永秀に師事し、後に氏頼の息実頼の帰依を受けこの地を寄進され、岩原清泉院の諸堂を移して長泉院と改称したという。


長泉院
ちようせんいん

[現在地名]荒川村上田野

荒川の右岸、支流浦山うらやま川との間の段丘上に位置する。笹戸山と号し、曹洞宗。別名石札いしふだ道場ともよばれる。本尊は藤原時代、元三大師により作製されたと伝える聖観音。開山は元亀二年(一五七一)に没した現皆野みなの大通だいつう院二世敬翁性遵とされるが、元来は正暦年間(九九〇―九九五)に草創されたといい、秩父札所の二九番、笹の戸ささのと観音堂の別当寺院として性遵が開いたものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む