閉伊崎(読み)へいざき

改訂新版 世界大百科事典 「閉伊崎」の意味・わかりやすい解説

閉伊崎 (へいざき)

岩手県東部,宮古市重茂(おもえ)半島北端の岬。断層崖絶壁で海食による巨岩岩礁足下に横たわり,無人灯台が立つ。閉伊崎から本州最東端魹ヶ崎(とどがさき)を経て山田湾に至る重茂半島東側の海岸線約25kmは,高さ100mにも及ぶ段丘崖が連続する雄壮景観を呈し,陸中海岸国立公園の代表的景勝地の一つとなっている。また,ここにある黒崎神社の例祭(旧暦6月15日)では,在港船舶に満艦飾が施され,神輿の海上渡御が行われる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「閉伊崎」の意味・わかりやすい解説

閉伊崎
へいざき

岩手県中東部、宮古市(みやこし)の重茂半島(おもえはんとう)北端の岬。東は太平洋、西は宮古湾に臨み、東岸は断崖(だんがい)をなし崖下の巨岩・岩礁が豪壮な景観を呈する。西岸北西から南西断層線を示し宮古湾東部を形成する。東端には1956年(昭和31)無人灯台が設置された。三陸復興国立公園(旧、陸中海岸国立公園)域。

[金野靜一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「閉伊崎」の意味・わかりやすい解説

閉伊崎
へいざき

岩手県東部,宮古湾を北西に抱く重茂半島(おもえはんとう)北端にある岬。ここから重茂半島東端の魹ヶ崎(本州最東端)までの海岸線は,数少ない入江のほかは断崖が一直線に海中に落ち,巨岩,岩礁を洗う豪壮な景観が展開。三陸復興国立公園に属し,半島の主峰月山には展望台がある。

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