開成町（読み）かいせいまち

日本歴史地名大系

開成町
かいせいまち

• 神奈川県：足柄上郡
• 開成町

面積：六・二三平方キロ

足柄上郡の南部、東境を流れる酒匂（さかわ）川扇状地の扇頂に位置し、東は大井（おおい）町、北は山北（やまきた）町、北東は松田（まつだ）町、南は小田原市、西は南足柄（みなみあしがら）市に接する。中世以前は町域の大半が酒匂川の川床か河原であったと推定される。近世はまた同河川の洪水との闘いでもあった。近年では南面に傾斜する地形を利用して、足柄梨や苺の栽培が行われている。近世には南部を通っていた矢倉沢（やぐらさわ）往還が明治期に中央部に移り、昭和に入って県道松田―関本（せきもと）線と改称され、沿線は市街地化した。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

開成〔町〕
かいせい

神奈川県南西部，酒匂 (さかわ) 川の沖積地である足柄平野の北部にある町。 1955年酒田村，吉田島村が合体して町制。地名は合併時の両村組合立開成小学校の校名に由来。かつては洪水にたびたび見舞われたが，治水，灌漑が整備され，県有数の稲作地域となっている。品質がよく，酒造米にも使われる。足柄梨と促成イチゴの栽培も行われる。 1950年代後半から豊富な地下水を利用する製紙，フィルム加工，ゴム製造などの工場が立地している。小田急電鉄小田原線が通る。面積 6.55km²。人口 1万8329（2020）。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典