デジタル大辞泉 「閭」の意味・読み・例文・類語 りょ【×閭】 1 村里の入り口にある門。また、門。2 《中国、周代の制度で、25戸を1区として閭と称したところから》村。また、都市で、町の一区画。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「閭」の意味・読み・例文・類語 りょ【閭】 〘 名詞 〙① 門、また、村里の入り口の門。[初出の実例]「比得二家書一、老母日逼二衰頽一、倚レ閭待二予帰一」(出典:先哲叢談(1816)五)「囀や閭に凭る少婦見る時に」(出典:新傾向句集(1915)〈河東碧梧桐〉明治四〇年)[その他の文献]〔春秋公羊伝‐成公二年〕② ( 中国、周代の行政組織で、二五戸を閭としたところから ) 人家の集まったさと。むら。また、都市でもまちの一区画をいう。[初出の実例]「孝悌聞レ閭」(出典:続日本紀‐和銅五年(712)五月甲申)[その他の文献]〔書経‐武成〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「閭」の読み・字形・画数・意味 閭15画 [字音] リョ[字訓] むら・すまい[説文解字] [金文] [字形] 形声声符は呂(りよ)。〔説文〕十二上に「里門なり」とし、「禮に五家を比と爲し、五比を閭と爲す。閭は侶なり。二十五家、相ひ群侶とするなり」と〔周礼、地官、大司徒〕の文を引く。〔書、武成〕に「容の閭に式(しよく)す」とあり、賢人の住む里門をよぎるとき、車上より軾(しよく)によって礼し、敬意を表した。里門の意より、閭里・閭の意となる。秦は貧民を閭左において、その賦役を免除した。[訓義]1. むらの門、門。2. むら、さと、むらざと、まち。3. すまい。4. ともがら。[古辞書の訓]〔和名抄〕閭閻 、師、佐度之加東(さとのかど) 〔名義抄〕閭 カド・トモガラ/閭閻 ノサト・サトノカド 〔字鏡集〕閭 サト・トビラ・トモガラ・トヅ・サトノカド・カド[語系]閭・廬liaは同声。里liは声近く、その門を閭といい、その廬舎を廬という。[熟語]閭閻▶・閭▶・閭互▶・閭伍▶・閭闔▶・閭▶・閭左▶・閭井▶・閭中▶・閭門▶・閭里▶[下接語]倚閭・閭・旧閭・窮閭・郷閭・衢閭・閤閭・闔閭・市閭・州閭・式閭・井閭・旌閭・村閭・田閭・尾閭・表閭・辟閭・坊閭・門閭・邑閭・里閭・林閭 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報