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闇汁 ヤミジル

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デジタル大辞泉の解説

やみ‐じる【闇汁】

持ち寄った材料を、暗がりの中で鍋(なべ)で煮て、何が入っているかわからないまま食べて興じるもの。闇鍋。 冬》「―の杓子(しゃくし)を逃げしものや何/虚子

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世界大百科事典 第2版の解説

やみじる【闇汁】

灯火を消した暗やみの中で,めいめいが持ちよった一品ずつの材料を大なべに煮立てた汁の中に投じ,ころあいをはかって暗中模索してすくい上げて食べるという飲食遊戯。明治・大正期の書生たちが盛んに行ったもので,正岡子規も俳誌《ホトトギス》の発行所などでしばしばこの催しを楽しんでいる。 飲食遊戯ないしは遊戯的共食は,いちおう衣食が充足された状況下では必ず起こるもので,日本では10世紀ころから闘飲(とういん)(大酒大食会)とともに頻繁に行われた一種物(いつすもの)がその先蹤(せんしよう)といえよう。

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大辞林 第三版の解説

やみじる【闇汁】

各自が思い思いの食品を持ち寄り、明かりを消した暗がりの中で座にある鍋なべに入れて煮込み、何が入っているのかわからないまま食べ興じるもの。闇鍋。 [季] 冬。 《 -の杓子を逃げしものや何 /虚子 》

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

闇汁
やみじる

手当たりしだいの材料を入れてつくった鍋(なべ)料理。これは美味をつくりだす料理ではなく、味を中心とする一種の遊びである。何人かが各自変わった材料を持ち寄り、それが何であるかをお互いに発表しない。鍋に水を少々張って火にかけ、灯火を消して持参の材料を鍋の中に入れる。しばらく煮てから、暗闇の中であるいは灯火をつけて、鍋の中のものを食べる。食べられないものや毒のあるものは加えないのを原則とする。そして、箸でつまんだものはかならず食べなければならないという決まりであった。ときにはすばらしいごった煮ができるが、甘いぼた餅などを入れて全体を甘ったるくしてしまうといった悪いいたずらをすることもあった。[多田鉄之助]

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