陸軍記念日(読み)リクグンキネンビ

デジタル大辞泉 「陸軍記念日」の意味・読み・例文・類語

りくぐん‐きねんび【陸軍記念日】

日露戦争における奉天会戦勝利を記念して設けられた記念日3月10日第二次大戦廃止

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陸軍記念日」の意味・読み・例文・類語

りくぐん‐きねんび【陸軍記念日】

  1. 〘 名詞 〙 明治三八年(一九〇五)三月一〇日の奉天での日露大会戦の勝利を記念して設けられた祝日。昭和二一年(一九四六)廃止。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「陸軍紀念日設定」(出典:東京朝日新聞‐明治三九年(1906)一月三〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陸軍記念日」の意味・わかりやすい解説

陸軍記念日
りくぐんきねんび
army commemoration day

各国陸軍の記念日。各国とも,建軍の日,あるいは国運をかけた戦いに勝利した日を国民の祝日として各種行事を行う例が多い。第2次世界大戦で敗れるまでの日本では,3月 10日を陸軍記念日としていた。 1905年日露戦争の奉天会戦に日本の陸軍が勝利を得た日で,日露戦争の直後に制定された。 (→自衛隊記念日 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「陸軍記念日」の意味・わかりやすい解説

陸軍記念日
りくぐんきねんび

3月10日。日露戦争の戦勝を記念するため1906年(明治39)1月に制定されたもの。日本軍の奉天(ほうてん)入城の日にあたる。毎年、各種の記念行事が行われ、軍国主義を鼓吹する場となった。第二次世界大戦後廃止。

吉田 裕]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の陸軍記念日の言及

【奉天会戦】より

…日本は敵主力の包囲には失敗し,攻撃力の極限に達したが,この勝利によって講和の気運はいっそう促進されることになった。旧陸軍は3月10日をのちに陸軍記念日とした。【栂 博】。…

※「陸軍記念日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android