コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

雁のたより かりのたより

2件 の用語解説(雁のたよりの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

かりのたより【雁のたより】

歌舞伎狂言。1幕。上演外題《渡雁恋玉章(わたるかりこいのたまずさ)》ほか。《東都名物錦絵始(おえどのめいぶつにしきえのはじまり)》などの中にあった趣向を,金沢竜玉(3世中村歌右衛門)が石川五右衛門を扱った自作の狂言《けいせい雪月花(せつげつか)》の1幕に採り入れ,その脚本が後世に伝わった。1830年(天保1)正月大坂角の芝居初演。髪結三二五郎七を3世中村歌右衛門,傾城司を中村松江(後の2世富十郎),高木次郎太夫を2世嵐璃寛。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雁のたより
かりのたより

歌舞伎(かぶき)劇。世話物。1幕。金沢竜玉(かなざわりゅうぎょく)(3世中村歌右衛門(うたえもん))作。1830年(天保1)1月、大坂角(かど)の芝居初演。有馬の髪結三二五郎七(さんにごろしち)は前野家の主君の愛妾司(つかさ)に見そめられ、邪推した前野のため、にせの恋文でおびき寄せられ、大ぜいに打擲(ちょうちゃく)される。しかし、前野の家老高木の計らいで、五郎七実は高木の甥(おい)浅香与一郎で司とは幼時からの許嫁(いいなずけ)とわかり、めでたく結ばれる。上方和事(かみがたわごと)の一面である滑稽(こっけい)味の濃い狂言で、ストーリーよりもにせ恋文を見た五郎七が喜ぶあたりの遊び気分が眼目。3世中村歌右衛門が石川五右衛門を扱った『けいせい雪月花(せつげつか)』のなかに組み込んだ自作自演の一幕が後世に伝わり、『渡雁恋玉章(わたるかりこいのたまずさ)』『雁の便りまいらせそうろう』などの名題で今日でも上演される。[松井俊諭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

雁のたよりの関連キーワード歌舞伎舞踊書替狂言歌舞伎狂言上方狂言狂言師島原狂言作り狂言初狂言離れ狂言続狂言

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone