雲量(読み)ウンリョウ

デジタル大辞泉 「雲量」の意味・読み・例文・類語

うん‐りょう〔‐リヤウ〕【雲量】

雲に覆われた部分の、空全体に対する割合。全く雲のないのを0、全天を覆ったのを10とし、雲量0~1は快晴、2~8が晴れ、9~10を曇りとする。
[類語]雲脚雲行き雲海雲形

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精選版 日本国語大辞典 「雲量」の意味・読み・例文・類語

うん‐りょう‥リャウ【雲量】

  1. 〘 名詞 〙 空がどのくらい雲でおおわれているかを表わす量。雲が全くないときを〇、全天を占めたときを一〇とし、目測によって、その比率数字で表わす。
    1. [初出の実例]「雲量と云ふのは雲に被はれた空の分量であって、決して雲の量ではない」(出典:気象学講話(四版)(1916)〈岡田武松〉八)

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百科事典マイペディア 「雲量」の意味・わかりやすい解説

雲量【うんりょう】

空全体が雲でおおわれている状態を雲量10とし,空全体に対する雲におおわれている部分の割合により0〜10までの整数で表す。一般には目視により決定するが,雲量計魚眼レンズ全天カメラを利用することもある。雲量は雲の濃さや高さなどには無関係に決める。雲形別に,また上・中・下の3層に分けて雲量を観測することもある。雲の重なりを考えるため,部分雲量(雲形別や層別雲量)の和が全雲量と一致するとは限らない。快晴は雲量1以下,晴は2以上8以下,曇は9以上。
→関連項目薄曇気温シーリング晴(気象)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲量」の意味・わかりやすい解説

雲量
うんりょう
cloud amount

が全天空に占める見かけの割合を,全天が雲で覆われたときを 10,雲がまったくないときを 0として,0~10の整数で表したもの。雲量が 1以下は快晴,2以上 8以下は晴れ,9以上であって中・下層の雲が上層の雲より多く,降水現象がない状態を曇りとする。観測は目測。全雲量は,すべての雲によって覆われている部分の全天空に対する割合である。雲は部分的に重なっていることが多いため,一般に雲形別の雲量の合計と全雲量とは一致しない。

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世界大百科事典(旧版)内の雲量の言及

【雲量計】より

…雲量とは,雲の覆う部分の全天空に対する割合のことで,0~10の数字で表す。雲量は一般に人間の目視によって観測されており,目視観測を助ける器械を雲量計という。…

【雲】より


【観測】
 雲の観測には以下にあげるようなものが行われる。(1)雲量 全天に対し雲におおわれた部分の量を雲量と呼ぶ。雲量は肉眼で観測するほか,全天カメラ(半球状の反射鏡による雲の像を撮影するカメラ)で撮影して観測する。…

※「雲量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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