電気療法(読み)デンキリョウホウ(英語表記)electrotherapy

翻訳|electrotherapy

デジタル大辞泉 「電気療法」の意味・読み・例文・類語

でんき‐りょうほう〔‐レウハフ〕【電気療法】

電流を利用した病気の治療法人体に通電する方法と、熱や振動などの形にして用いる方法がある。神経痛筋肉痛・神経麻痺まひなどに応用される低周波療法やイオン導入法、統合失調症などの治療に用いられる電撃療法など。

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精選版 日本国語大辞典 「電気療法」の意味・読み・例文・類語

でんき‐りょうほう‥レウハフ【電気療法】

  1. 〘 名詞 〙でんきちりょう(電気治療)
    1. [初出の実例]「詳細は電気療法に於て述べましゃう」(出典:欧米最新美容法(1908)〈東京美容院〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「電気療法」の意味・わかりやすい解説

電気療法 (でんきりょうほう)
electrotherapy

物理療法の一つで,電気を人体に用いて行う治療法。0.5~2000Hzの周波数の断続的な直流電流を用いる低周波療法と,周波数が50万Hz以上の電磁波(ただし赤外線以上のものを除外する)を応用する高周波療法がある。低周波電気療法は,末梢性神経麻痺の治療に用いられ,通電刺激によって支配筋に筋収縮を起こさせ,筋萎縮を遅延させる効果がある。ただし神経再生には影響しない。人体に直接電流を流すので,その回路の人体の出口と入口に,金属電極を厚い布で包み,水で湿らせた導子をおく。高周波電気療法は超音波療法,超短波療法,極超短波療法などがこれに含まれ,これらはいずれもジアテルミーdiathermyと呼ばれて温熱療法に用いられる。ホットパックなどの伝導熱と異なって,ジアテルミーは温熱がからだの深部にまで到達する。関節や筋肉の痛みをやわらげる物理療法として,非常にしばしば利用されている。
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百科事典マイペディア 「電気療法」の意味・わかりやすい解説

電気療法【でんきりょうほう】

理学療法の一種。電気的エネルギーを応用した病気の治療法で,電気の中枢末梢神経に対する刺激・鎮静作用,筋肉に対する刺激作用などを利用。低周波電流を利用するものには,平流直流)・低周波交流・断続平流(直角波,三角波等)療法があり,末梢神経性麻痺(まひ),末梢循環障害,神経痛などに適用。温浴と併用もされる(水電気浴)。平流では,導子(電極)の陽極は刺激状態の神経を鎮静し,陰極は麻痺部の興奮性を高める。また導子に薬液をしみ込ませ,薬物をイオンとして体内に入れることもできる。そのほか高周波療法や静電気療法などがある。
→関連項目理学療法

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電気療法」の意味・わかりやすい解説

電気療法
でんきりょうほう
electric therapy

電気を利用する治療法で,次の3種に大別できる。 (1) 平流 (直流) 通電法 バイブレータ,電気浴,電気ショック療法などがあり,器質性の神経疾患に用いられる。 (2) ジアテルミー療法,短波療法,超短波療法,極超短波療法など 主として各種の疼痛に対して用いられる。 (3) 光線療法 赤外線療法,紫外線療法などがある。

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