青青(読み)せいせい

精選版 日本国語大辞典 「青青」の意味・読み・例文・類語

せい‐せい【青青】

〘形動タリ〙
① 色が青いさま。あおあおとしているさま。
性霊集‐一(835頃)喜雨歌「青々草木珠荘葉、浩々陂池湛如瑠」
※読本・雨月物語(1776)菊花の約「青青(セイセイ)たる春の柳」 〔詩経‐衛風・淇奥
髪の毛のくろぐろとしたさま。〔宋書‐謝霊運伝〕
顔色が青いさま。生気を失っているさま。
地蔵菩薩霊験記(16C後)一三「日比困窮、顔色青(セイ)々として形躰枯槁とかれければ」

あおあお‐し・い あをあを‥【青青】

〘形口〙 あをあをし 〘形シク〙 いちじるしく青い。いかにも青い様子である。また、一面に青い。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「桜の若葉の茂れる頃には、〈略〉青々しき色の、いかばかり見る人の眼を養はんと思はる」

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デジタル大辞泉 「青青」の意味・読み・例文・類語

あお‐あお〔あをあを〕【青青/××蒼/××碧】

[副](スル)いかにも青いさま。また、一面に青いさま。「若葉が―(と)茂る」「―(と)した海原
[類語]青い蒼然

せい‐せい【青青】

[ト・タル][文][形動タリ]あおあおとしているさま。
「草木は年中―として枯槁ここうせず」〈鉄腸南洋の大波瀾〉

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普及版 字通 「青青」の読み・字形・画数・意味

【青青】せいせい

青々と茂る。〔文選古詩十九首、二〕たる河 鬱鬱(うつうつ)たる園中の柳 盈盈(えいえい)たる樓上の女 皎皎として(そういう)(窓)に當る

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