読み取り装置に近づけるだけで、IC(集積回路)チップに入っているデータのやりとりができるICカードのこと。読み取り装置から電磁誘導により電力が供給され、無線通信によりデータが交換される。
国際規格ISO14443に沿っていくつかの方式が規格化されており、日本では日本ICカードシステム利用促進協議会(JICSAP)や日本鉄道サイバネティクス協議会により規格化されている。
ICカードは、従来の磁気カードに比べて内蔵できる情報量が格段に多く、これを読み取り装置と非接触とすることで、さらに利便性が高まっている。
JR東日本のSuica(スイカ)などもこの非接触カードであり、その他、公共の施設や企業の入退室管理などにも非接触カードの利用が広がっている。ソニーが開発した非接触ICカード技術の一つが「FeliCa(フェリカ)」で、NTTドコモの「おサイフケータイ」をはじめ、FeliCaチップを内蔵した携帯電話も各メーカーから発売されており、ネット上での入金やチケット購入等のサービスが広まりつつある。
[編集部]
(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)
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