音通(読み)オンツウ

デジタル大辞泉 「音通」の意味・読み・例文・類語

おん‐つう【音通】

五十音図同行または同段の音と音が転換する現象。「たけぼうき」と「たかぼうき」、「ぬかご」と「むかご」の類。
漢字で、同一字音を通用すること。「」を「」に通用する類。
俳句で、五十音図の同行または同段の音が句の切れ目で重なること。「古池やかはづとびこむみづの音」で、「や」と「か」、「む」と「み」の類。

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精選版 日本国語大辞典 「音通」の意味・読み・例文・類語

おん‐つう【音通】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある語の音節が五十音図の同行または同段において、他の音節と相通すること。たとえば、「たけやぶ」と「たかやぶ」、「まぼる」と「まもる」の類。但し、「つばひらか」が「つまひらか」になったり、「しまらく」が「しばらく」になるなどは、音韻変化である。音韻交替
    1. [初出の実例]「木造 きづくりこづくり の唱抔〈略〉。乍然、キ・コ音通なれば、甚しきあやまりにもあるまじく候」(出典:殿村篠斎宛馬琴書簡‐天保四年(1833)三月八日)
  3. 俳諧で、五十音図の同行または同列の音が句の中間で重なること。たとえば、「古池や蛙飛びこむ水のをと」の「や」と「か」、「年寄のほくほくと行くかすみ哉」の「く」と「か」の類。
  4. 消息を通ずること。音信をとだえなくすること。
    1. [初出の実例]「馬一疋、令進上候、聊見御音通之意趣迄候」(出典上杉家文書‐(天正一二年)(1584)四月二八日・大宝寺義興義高書状)

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「音通」の解説

音通

正式社名「株式会社音通」。英文社名「Ontsu Co., Ltd.」。小売業。昭和56年(1981)設立。平成18年(2006)持株会社移行本社は大阪府吹田市垂水町。発祥はレコード販売・レンタル業。食料品・生活雑貨販売やカラオケ機器販売・スポーツクラブ運営などを子会社により行う。主力は100円ショップ「FLET'S」などのフランチャイズチェーン展開。東京証券取引所第2部上場。証券コード7647。

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