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項目分析 こうもくぶんせきitem analysis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

項目分析
こうもくぶんせき
item analysis

アイテムアナリシスともいう。テストや質問票を作成する際に,あらかじめ多数の質問項目を用意し,適当な被験者集団で予備調査を行い,項目の困難度,弁別力,内的一貫性,信頼度などを統計的に検討する方法。回答が「はい」と「いいえ」の2通りだけとか,項目の得点が1か0のいずれかでしかないような場合には,総合得点との点双列相関係数などを求め,相関が高ければその項目は測定全体の目的に高く寄与しているとみなして採用し,相関が0に近ければむだな項目として除去または改作する。選択肢が多数あるときは,被験者を総合得点の上位群と下位群に分け,回答の分布を比較して項目のよしあしを検討する (good-poor test) 。項目相互の間の連関や外的基準との連関を手掛りとして分析する場合もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

項目分析
こうもくぶんせき
item analysis

一群の質問項目のなかから、測定しようとしている態度を適切に表していると考えられる質問項目だけを取り出すために用いられる態度測定法の一つ。1932年アメリカの社会心理学者リッカートRensis Likert(1903―1981)によって提案された。項目分析は、一般にグッド・プア・アナリシスgood-poor analysisという方法で行われ、次のような手続で進められる。(1)測ろうとしている態度を引き出すような質問を考え、各質問には、「きわめて賛成」「賛成」「どちらともいえない」「反対」「きわめて反対」といった二分法から七分法程度の反応形式の回答カテゴリーを決定する。(2)各カテゴリーに、5、4、3、2、1といった等間隔の仮得点を与え、全質問項目の合計得点を算出した後、合計得点の高い者から順に25%、低い者から順に25%を抜き出し、それぞれ上位グループ、下位グループとする。(3)各質問項目について、回答の分布に上位グループと下位グループとの間で有意差があれば、その質問項目は弁別力のあるものとして認められる。なお、項目ごとに他のすべての項目との間の相関係数を計算し、その平均の低いものを捨てるという方法が用いられることもある。
 項目分析によって有意差の認められた項目が、態度を測定する最終尺度(リッカート尺度)を構成し、その合計得点が個人の測定値となる。なお、各カテゴリーの得点は、回答の分布を顧慮したウェイトづけがなされるが、先の仮得点がそのまま用いられることも多い。素朴ではあるが簡便な方法として、今日でもよく用いられる尺度構成法である。[原 純輔]
『原純輔・海野道郎著『社会調査演習』第2版(2004・東京大学出版会)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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