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風の又三郎 カゼノマタサブロウ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

風の又三郎

山の小学校に転校してきた高田三郎をめぐる、子どもたちの夢やあこがれ、驚き、恐れなど、心の揺れが描かれている。「風野又三郎」や「種山ケ原」「さいかち淵」が、「風の又三郎」に移行し、組み入れられる過程で、様々なものが変化し、宮沢賢治学会では、数年にわたる長期企画「『風の又三郎』の謎に迫る」をテーマに、セミナーを開催している。

(2006-03-24 朝日新聞 朝刊 岩手全県 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

風の又三郎【かぜのまたさぶろう】

宮沢賢治の童話。制作年は不明だが,初題《風野又三郎》をもとに何度も改作したらしい。秋に東北の山奥の分教場に転校してきた少年を子どもたちは伝説の風の又三郎と思いこむ。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

風の又三郎 かぜの-またさぶろう

宮沢賢治の童話「風の又三郎」の主人公。
山奥の小学校に9月1日(二百十日)に転校してきた高田三郎は,嘉助や一郎ら村の子どもたちから風の神の子「風の又三郎」ではないかとうたがわれ,おそれられる。子どもたちの謎はとけないまま,ある日,三郎は風のようにさっていってしまう。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

かぜのまたさぶろう【風の又三郎】

岩手の日本酒。蔵元の「白雲」は昭和48年(1973)創業。所在地は花巻市東十二丁目。

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デジタル大辞泉プラスの解説

風の又三郎

NHKのテレビドラマ「少年ドラマシリーズ」の作品のひとつ。放映は1976年12月。原作:宮沢賢治の同名小説。脚本:別役実。出演:宮廻夏穂、すのうち滋之ほか。

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大辞林 第三版の解説

かぜのまたさぶろう【風の又三郎】

童話。宮沢賢治作。1934年(昭和9)刊。東北の小学校に転校してきた少年を、村の子供たちが風の化身と思い、恐れ親しむ姿が自然の中の遊びを通して描かれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

風の又三郎
かぜのまたさぶろう

宮沢賢治の童話。生前未発表。1924年(大正13)ごろ書かれた『風野又三郎』を土台に『種山ヶ原』『さいかち淵(ぶち)』などの初期童話を組み込んで32年(昭和7)ごろにほぼまとめられた。9月1日の朝、山奥の小学校分教場にやってきた転校生高田三郎を、村童たちは風の神の子供「風の又三郎」ではないかと疑い恐れる。授業風景や、日曜に上の野原へ遊びに行き、逃げた馬を追って道に迷う冒険、放課後のブドウ取りや水泳と、日を追ってエピソードが進行するうちに、子供たちの気持ちは、高田三郎を又三郎とみる嘉助(かすけ)と、そうでないとみる一郎の間で揺れ動くが、三郎はまもなく去ってしまう。自然とともに息づくような表現によって地方色豊かに造型された少年文学の傑作。[天沢退二郎]
『『風の又三郎』(岩波文庫・旺文社文庫・角川文庫) ▽『銀河鉄道の夜・風の又三郎・ポラーノの広場』(講談社文庫)』

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世界大百科事典内の風の又三郎の言及

【風】より

…古くから風祭が行われていたことが知られる。〈風の又三郎〉は東北地方でいう妖怪で,新潟県などでいう〈風の三郎様〉とともに,風の神としてまつられる。富山県西部の庄川,神通川,常願寺川の中流地帯は,風の神をまつる〈風神堂〉という小祠が集中して点在している。…

※「風の又三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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