毒物研究や偽札製造など「秘密戦」を担った陸軍登戸研究所が開発した。「ふ」号兵器と呼ばれた。和紙をこんにゃくのりで貼り合わせた直径約10メートルの気球に水素ガスを入れ、爆弾や高度保持装置などを装着。一部が北米に到達し山火事を起こしたほか、米オレゴン州では子どもら6人が死亡した。米国側は細菌の散布に使われることを恐れたという。
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第二次世界大戦末期の日本軍が、アメリカ本土爆撃を目的につくった気球による爆撃兵器。和紙をこんにゃく汁で加工して気密とし、水素ガスを充填(じゅうてん)して直径約10メートルの大型風船をつくり、時限投下装置付きの爆弾や焼夷(しょうい)弾を吊(つ)るして、ジェット気流にのせて飛ばした。陸軍のものを低圧式A型、海軍のものを高圧式B型とよぶ。1944年(昭和19)11月3日から翌年4月にかけて、福島県勿来(なこそ)、茨城県大津、千葉県一宮(いちのみや)の三か所から、合計A型約9000個、B型3個が放たれた。アメリカ近辺には約1割が到達したといわれるが、確認されたのは285個で、死者6人、小さな山火事2件、停電1件というのが与えた打撃のすべてで、ほとんど効果はなかった。同種の気球で宣伝文書の散布などを行うものが、現在も南北朝鮮、台湾などで使用されている。
[青木謙知]
『菅晴次他著『陸戦兵器の全貌 中巻 第四部』(1953・興洋社)』▽『足達左京著『風船爆弾大作戦――アメリカを惑乱させた謎の紙気球』(1975・学芸書林)』▽『鈴木俊平著『風船爆弾』(新潮文庫)』
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[グライダー,航空機]
18世紀から19世紀にかけて盛んに試みられたものに自由気球があり,現在では熱気球による太平洋横断などが試みられている。第2次大戦中には偏西風を利用した風船爆弾が日本からアメリカ大陸に向けて数多く飛ばされた。現在レジャー用として使われているグライダーは,途中まではジープなどに曳航されるが,山岳の上昇気流を利用した大空の乗物である。…
※「風船爆弾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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