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風船爆弾 ふうせんばくだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

風船爆弾
ふうせんばくだん

太平洋戦争末期,旧日本軍がアメリカ本土爆撃のために打上げた爆弾つき気球冬季に限り日本の上空1万m付近を時速 200~300kmで吹く偏西風を利用して,気球を飛ばした。 1943年初めに実用研究を開始,11月 22日から 45年4月上旬まで,福島県勿来 (なこそ) ,茨城県大津,千葉県一の宮の海岸から 9000が打上げられた。アメリカ側の確認では,75個が地上爆発,約 200個地上発見,空中に 1000個到達となっている。別に潜水艦を使用し,近距離から飛ばす方法も研究された。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

風船爆弾

和紙をコンニャクのりではって作った風船を水素ガスで膨らませ、爆弾をつり下げた兵器。1944年11月から45年3月ごろまで福島、茨城、千葉から約9300発が偏西風に乗せて飛ばされた。米本土に千発以上着弾したと推定され、45年5月にオレゴン州で触れた子どもら6人が死亡した。手先が器用との理由から女学生が動員され、判明しているだけで約100校に及ぶという。

(2014-08-13 朝日新聞 朝刊 愛媛全県 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

ふうせん‐ばくだん【風船爆弾】

第二次大戦中、アメリカ本土を攻撃するために日本で考案された兵器。直径約10メートルの紙製の気球に焼夷弾(しょういだん)をつるして偏西風にのせて飛ばした。

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大辞林 第三版の解説

ふうせんばくだん【風船爆弾】

日本が第二次大戦中、アメリカ本土を爆撃するために作った兵器。紙製の気球に爆弾をつけ、偏西風にのせて飛ばした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

風船爆弾
ふうせんばくだん

第二次世界大戦末期の日本軍が、アメリカ本土爆撃を目的につくった気球による爆撃兵器。和紙をこんにゃく汁で加工して気密とし、水素ガスを充填(じゅうてん)して直径約10メートルの大型風船をつくり、時限投下装置付きの爆弾や焼夷(しょうい)弾を吊(つ)るして、ジェット気流にのせて飛ばした。陸軍のものを低圧式A型、海軍のものを高圧式B型とよぶ。1944年(昭和19)11月3日から翌年4月にかけて、福島県勿来(なこそ)、茨城県大津、千葉県一宮(いちのみや)の三か所から、合計A型約9000個、B型3個が放たれた。アメリカ近辺には約1割が到達したといわれるが、確認されたのは285個で、死者6人、小さな山火事2件、停電1件というのが与えた打撃のすべてで、ほとんど効果はなかった。同種の気球で宣伝文書の散布などを行うものが、現在も南北朝鮮、台湾などで使用されている。[青木謙知]
『菅晴次他著『陸戦兵器の全貌 中巻 第四部』(1953・興洋社) ▽足達左京著『風船爆弾大作戦――アメリカを惑乱させた謎の紙気球』(1975・学芸書林) ▽鈴木俊平著『風船爆弾』(新潮文庫)』

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世界大百科事典内の風船爆弾の言及

【風】より


[グライダー,航空機]
 18世紀から19世紀にかけて盛んに試みられたものに自由気球があり,現在では熱気球による太平洋横断などが試みられている。第2次大戦中には偏西風を利用した風船爆弾が日本からアメリカ大陸に向けて数多く飛ばされた。現在レジャー用として使われているグライダーは,途中まではジープなどに曳航されるが,山岳の上昇気流を利用した大空の乗物である。…

※「風船爆弾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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