左右の腎臓がその下部で融合している腎臓の奇形の一種。正常では腎臓は左右の腰背部に別々に一対として存在するが,先天的な発生異常によって脊椎の前面で融合し,上に開いたコの字形をしている。この形が馬蹄鉄に似ていることから,馬蹄鉄腎あるいは馬蹄腎と呼ばれている。左右の腎臓が融合している奇形を融合腎と総称するが,本症はこのなかで最も頻度が高いものである。このほかに融合の様子によってL型腎,S型腎,菓子型腎などがある。症状は腰部や腹部の疼痛で,身体をうしろに反らせると痛みが増強するのが特徴である(ロブジングの徴候)。腎臓の融合部で尿管がおさえられることが多いので,腎結石や水腎症を合併することが少なくない。まったく無症状で偶然発見されることもあり,この場合は治療の必要はない。症状が強い場合は,手術によって融合部を切断し,左右の腎臓を正常な位置にもどす方法がとられる。
執筆者:上野 精
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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