コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

高周波誘導炉 こうしゅうはゆうどうろhigh-frequency induction furnace

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高周波誘導炉
こうしゅうはゆうどうろ
high-frequency induction furnace

高周波電磁誘導による渦電流で加熱する炉。水冷銅管をコイルに巻いて高周波電流を流し,コイルの中心に金属を置けば,金属内部に渦電流を生じて加熱される。金属用の場合使用電流は通常 0.15~400kHz。電源は大型溶解用にはサイリスタ式および発電機式,小型炉には真空管発振式がおもに用いられる。大容量の場合は電源装置が大きくなるが,自熱式なので炉体は小型にでき,真空や任意の雰囲気にもしやすい。高純度金属や高級な合金の溶製,ゾーンメルティングに用いられる。また加熱が急速でかつ高周波による表皮効果があることを利用し,鋼材表面だけを急熱して焼入れる表面硬化 (→鉄鋼表面硬化法 ) にも広く用いられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

高周波誘導炉【こうしゅうはゆうどうろ】

高周波炉とも。誘導加熱を利用した電気炉で,金属を入れたるつぼの周囲にコイルを巻き高周波電流を通す。被加熱体が非金属の場合は黒鉛るつぼを使う。特殊鋼貴金属の溶解や真空溶解等に適する。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

こうしゅうはゆうどうろ【高周波誘導炉 high‐frequency induction furnace】

高周波誘導加熱を利用した電気炉の一形式。使用目的によって加熱炉溶解炉に分けられる。加熱炉は短時間に加熱し熱間加工を容易にする場合や,熱処理用として用いられる。コイル内に被加熱材料(金属)を入れ,コイルに高周波電流(500~1000Hz)を流すと,金属内に渦電流が生じ,ジュール熱が発生する。この熱により金属の加熱・溶解を行うものである。誘導加熱によって金属に発生するエネルギーは,金属の半径に比例し,高さに反比例し,周波数の2乗に比例することが知られている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の高周波誘導炉の言及

【電気炉】より

…合金鉄の製造に用いられる。
[誘導炉]
 低周波誘導炉は図1-fのように,変圧器の二次側にあたる部分に金属被熱体を置いたもので,高周波誘導炉は一次側のコイルに高周波電流を流して二次側の被熱体に渦電流を誘起して加熱するものである(図1-g)。高周波誘導炉は高級鋼の製造や非鉄金属の融解などに用いられる。…

※「高周波誘導炉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

高周波誘導炉の関連キーワード低周波誘導炉高周波電気炉電気製鋼高周波炉耐火物送信管誘導炉

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android