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真空溶解 しんくうようかいvacuum smelting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

真空溶解
しんくうようかい
vacuum smelting

真空中または低圧のアルゴンヘリウムなどの不活性ガス雰囲気中で金属材料溶解し,不純物の解離揮発を促して高純度材料を得る精製法。溶解には電気抵抗炉高周波誘導炉アーク炉電子ビーム溶解などが用いられる。容器は高純度のマグネシアジルコニア黒鉛などのるつぼ,水冷銅るつぼが使われる。溶解金属と反応しない材料を選択する。溶解後は同じ雰囲気内で容器を傾けて鋳造する方式が多い。高級な特殊合金鋼・耐熱合金の製造,銅,モリブデンニオブタンタル,チタン,ジルコニウム,ウランなどの精製に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

真空溶解【しんくうようかい】

真空容器内で金属の溶解を行うこと。空気による金属の汚染を防ぎ,脱ガス,有害成分除去を行う。微量のガスや混入非金属などに影響され,空気中では酸化物窒化物になりやすい合金成分を含む特殊鋼,耐熱合金,磁性材料などの溶解に利用。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんくうようかい【真空溶解 vacuum melting】

真空容器内で金属材料を溶解する方法。真空で溶解することにより,脱酸素脱水素,脱窒素などの脱ガス,蒸気圧の高い不純物元素の除去,非金属介在物低減などが可能となり,高温での品質が重要である耐熱材料,耐用寿命や信頼性が要求される高品質材料の溶解や鋳造に使用される。真空溶解法には誘導炉法,アーク炉法,電子ビーム炉法などがある。真空誘導溶解法では,10-1~10-3mmHgまたは不活性ガス雰囲気の真空容器内に設置された誘導炉で金属を溶解し,鋳造する。

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