高田派(読み)タカダハ

デジタル大辞泉 「高田派」の意味・読み・例文・類語

たかだ‐は【高田派】

浄土真宗十派の一。親鸞しんらん弟子真仏系統。三重県津市の専修寺せんじゅじ(もと下野国芳賀郡高田にあった)を本山とする。真宗高田派

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精選版 日本国語大辞典 「高田派」の意味・読み・例文・類語

たかだ‐は【高田派】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 真宗十派の一つ。三重県津市一身田の専修(せんじゅ)寺を本山とするもの。開祖親鸞が、嘉祿元年(一二二五)下野国芳賀郡高田に専修阿彌陀寺を建てたことに始まるという。寛正六年(一四六五)、現地に移転。旧称専修寺派。
    1. [初出の実例]「身帯もむかしづくりの古土蔵〈蓼太〉 結納ととのふ先も高田(タカタ)派〈辰風〉」(出典:俳諧・七柏集(1781))
  3. 宝蔵院流の槍術の一派。中村尚政の弟子高田又兵衛吉次の創めたもの。宝蔵院流鎌槍の槍術を中心に、五坪兵庫介之政の直槍、柳生流太刀、穴沢主殿の薙刀などを総合して一流としたといわれる。〔武術流祖録(1843)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「高田派」の解説

高田派
たかだは

真宗十派の一つで,専修(せんじゅ)寺(三重県津市)を本山とする一派。親鸞が下野国高田に布教所として開いた如来堂を起源とする専修寺(現,栃木県真岡市)を拠点に高田門徒が形成された。親鸞の弟子真仏(しんぶつ)・顕智(けんち)により基礎が固められ,親鸞遺弟中最有力の門徒となった。本願寺勢力が伸張するなか,本願寺との対立が深まる。10世真慧(しんね)は本願寺に対抗するため専修寺を伊勢国一身田(いっしんでん)(津市)に移し,その優位性を説き,一向一揆に際しては反本願寺側にまわった。真慧没後,専修寺の住持職をめぐる争いで教団が二分し,本願寺に後れをとった。1877年(明治10)別立し,81年に高田派と公称した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高田派」の意味・わかりやすい解説

高田派
たかだは

浄土真宗の一派で,真宗高田派の略称。本山は三重県津市一身田にある専修寺 (せんじゅじ) 。親鸞の弟子,真仏,顕智が下野国 (栃木県) 高田にとどまって,いわゆる高田門徒集団を統率したのが発展したもの。現在の本山は寛正6 (1465) 年に 10世真慧が寺基を移したものである。

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