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高齢出産と注意 こうれいしゅっさんとちゅうい

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家庭医学館の解説

こうれいしゅっさんとちゅうい【高齢出産と注意】

 35歳以上の女性の出産を、高齢出産と定義します。近年、晩婚化の影響で、高齢妊娠・高齢出産が増加しています。
 高齢出産での注意は、大きく分けて3つあげられます。
①分娩(ぶんべん)時の問題
 まず、年齢の影響で産道(さんどう)がかたくなることがあります。軟産道がかたくなると、陣痛(じんつう)が始まっても産道が広がりにくく、胎児がなかなか降りてこないので、分娩時間がながびいて遷延分娩(せんえんぶんべん)になりやすくなります。これを軟産道強靱(なんさんどうきょうじん)といいますが、こういった場合には、吸引分娩や鉗子(かんし)分娩、あるいは帝王切開術(ていおうせっかいじゅつ)などの手術分娩が行なわれる確率が高くなります。日ごろから、からだを柔軟にさせる妊婦体操などをとりいれるのもよいでしょう。また、疲労を残さないような健康管理が必要です。しかし、高齢妊娠でもふつうに分娩する人もたくさんいますので、心配しすぎないようにしましょう。
②内科的合併症の増加と妊娠高血圧症候群妊娠中毒症)の予防
 35歳以上になると、内科的合併症、つまり糖尿病や高血圧などをもった女性の割合が増え、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)(「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」)の発生も増加してきます。日ごろから、食事療法(減塩食、高たんぱく・低カロリー食)を心がけましょう。理想的な体重増加は、約7~8キロです。また、腹帯はきつく巻かないように心がけ、ストレスや過労にならない生活リズムも必要です。
③胎児(たいじ)の問題
 だれもが元気な赤ちゃんを望んでいますが、母親の年齢が上がるほど、胎児の染色体異常の発生率が高くなることが知られています。おもに大学病院などで、妊娠18週くらいまでに羊水(ようすい)検査をすることで、染色体を調べることができます。また最近では、母体の採血だけで、ダウン症があるかどうか推定する検査(トリプルマーカースクリーニングテスト)が、一部の施設で行なわれるようになってきています。

出典|小学館
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