魑魅魍魎(読み)チミモウリョウ

世界大百科事典 第2版の解説

ちみもうりょう【魑魅魍魎】

山川の精霊をいう。また螭蜽とも書く。中国の《左伝》の注に〈魑魅は山川の異気の生む所にして人に害をなすもの〉,また,《国語》の〈木石の怪を夔蜽(きもうりよう)と曰(い)う〉の注に〈蜽は山精,好んで人の声を斅(まな)びて人を迷惑(まどわ)す〉とあるように,こだますだまの類をさす。これらは地方的な精霊であるため,中央集権的な々の体制には服さず,それゆえ,人々が何の準備もなくこうした精霊と遭遇するのは危険であるとされた。

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精選版 日本国語大辞典の解説

ちみ‐もうりょう ‥マウリャウ【魑魅魍魎】

〘名〙 (「魑魅」は山林の気から生じるばけもの、「魍魎」は山川や木石の精霊) いろいろな妖怪変化。種々のばけもの。
※百座法談(1110)閏七月八日「諸(もろもろ)の鬼魅魍両(ちミマウりゃう)みちみてらむ」
※浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)三「ちみもふりゃうをしりぞけんは、掌(たなごころ)をもって大地を打よりいと安し」 〔春秋左伝‐宣公三年〕

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