精選版 日本国語大辞典 「鱓の歯軋り」の意味・読み・例文・類語 ごまめ【鱓】 の 歯(は)ぎしり 力量の足りない者がいたずらにいきりたつことのたとえ。石亀の地団駄(じだんだ)。〔諺苑(1797)〕[初出の実例]「『里見の姫君、どうして色にならうぞい』『田作(ゴマメ)の歯(ハ)ぎしり、家鴨(あひる)の木登り』」(出典:歌舞伎・紋尽五人男(1825)序幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ことわざを知る辞典 「鱓の歯軋り」の解説 鱓の歯ぎしり 力のない者がいたずらにいきりたつことのたとえ。歯噛みして憤ってみても、現実にはほとんど何の影響も及ぼさないことをいう。 [使用例] 僕はそういう話を聞くと、憤りを感じないわけにはゆかない。それがゴマメの歯ぎしりにすぎないでしょうが、腹が立ちます[武者小路実篤*真理先生|1949~50] [解説] 正論を述べ憤ってみても、現実にはどうにもならない、と自らの無力を認めていうことが多いことば。「鱓」はカタクチイワシを干したもので、正月などの祝い膳に用いられ、田作りともいいます。 出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報