鶴見祐輔(読み)ツルミ ユウスケ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「鶴見祐輔」の解説

鶴見 祐輔
ツルミ ユウスケ


肩書
衆院議員,参院議員,厚相

生年月日
明治18年1月3日

出生地
岡山県

出身地
群馬県新町

学歴
東京帝大法学部政治科〔明治43年〕卒

経歴
内閣拓殖局、鉄道院に勤務。大正15年退官後、海外の対日世論緩和のため、欧米や豪州、インド各国の大学を歴訪し、太平洋会議にも毎回出席して民間外交の推進に努めた。昭和3年以来衆院議員に4回当選し、米内内閣の内務政務次官から戦時中は翼政会、日政会顧問となり、戦後は進歩党結成に参加して幹事長に就任したが、のち公職追放となる。解除後の28年から参院議員1期、その間第1次鳩山内閣の厚相を務めた。英語に堪能で「チャーチル」「現代日本論」を英文で書いたほか、政治評論、小説・伝記ものなどベストセラーになった著書も多い。主なものは「母」「子」「ブルターク英雄伝」「英雄待望論」「自由人の旅日記」「後藤新平」(全4巻)「感激の生活」など。

受賞
メルボルン大学名誉法学博士

没年月日
昭和48年11月1日

家族
長女=鶴見 和子(社会学者・上智大学名誉教授) 長男=鶴見 俊輔(評論家)

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「鶴見祐輔」の解説

鶴見 祐輔
ツルミ ユウスケ

大正・昭和期の政治家,評論家,小説家 衆院議員;参院議員;厚相。



生年
明治18(1885)年1月3日

没年
昭和48(1973)年11月1日

出生地
岡山県

出身地
群馬県新町

学歴〔年〕
東京帝大法学部政治科〔明治43年〕卒

主な受賞名〔年〕
メルボルン大学名誉法学博士

経歴
内閣拓殖局、鉄道院に勤務。大正15年退官後、海外の対日世論緩和のため、欧米や豪州、インド各国の大学を歴訪し、太平洋会議にも毎回出席して民間外交の推進に努めた。昭和3年以来衆院議員に4回当選し、米内内閣の内務政務次官から戦時中は翼政会、日政会顧問となり、戦後は進歩党結成に参加して幹事長に就任したが、のち公職追放となる。解除後の28年から参院議員1期、その間第1次鳩山内閣の厚相を務めた。英語に堪能で「チャーチル」「現代日本論」を英文で書いたほか、政治評論、小説・伝記ものなどベストセラーになった著書も多い。主なものは「母」「子」「プルターク英雄伝」「英雄待望論」「自由人の旅日記」「後藤新平」(全4巻)「感激の生活」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「鶴見祐輔」の意味・わかりやすい解説

鶴見祐輔 (つるみゆうすけ)
生没年:1885-1973(明治18-昭和48)

昭和期の政治家,著述家。岡山県出身。東京帝国大学法科大学卒業。内閣拓殖局に入り,1924年鉄道省運輸局総務課長を退官後,ヨーロッパ,アメリカ,オーストラリア,インド各国の大学等で遊説し民間外交の推進に尽力した。28年に代議士となり以後4回当選,米内光政内閣の内務政務次官となり,大政翼賛政治会,大日本政治会などの顧問を務めた。第2次世界大戦後は日本進歩党の幹事長となり,公職追放解除後,53年参議院議員を1期務め,第1次鳩山一郎内閣の厚相となる。また太平洋文化協会,国土防衛民主主義連盟を創設し,この間,政治評論,小説等を執筆した。著書に,《自由人の旅日記》,《後藤新平》(全4巻),《英雄待望論》などがある。後藤新平の女婿。和子,俊輔の父。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「鶴見祐輔」の意味・わかりやすい解説

鶴見祐輔【つるみゆうすけ】

政治家,著述家。岡山県出身。1910年東京帝大法科大学卒。初め官界に身を置いた。1928年衆議院議員となり,以後3回連続当選,1940年米内(よない)光政内閣の内務政務次官,のち翼賛政治会顧問となる。この間,アメリカ,オーストラリアなどを歴訪し,海外の対日世論悪化防止に尽力。第2次大戦後は日本進歩党幹事長となり,公職追放後,1953年参議院議員に当選,第1次鳩山一郎内閣の厚生大臣となる。1959年政界引退。著書は《英雄待望論》など。後藤新平の女婿。評論家鶴見和子〔1918-2006〕・鶴見俊輔姉弟の父。
→関連項目鶴見和子

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鶴見祐輔」の解説

鶴見祐輔 つるみ-ゆうすけ

1885-1973 大正-昭和時代の政治家,著述家。
明治18年1月3日生まれ。後藤新平の娘婿。鶴見和子・俊輔の父。鉄道省の官僚をへて,昭和3年衆議院議員(当選4回)。民政党などに所属。戦後は日本進歩党初代幹事長。のち改進党,自民党にうつる。28年参議院議員,第1次鳩山内閣の厚相。昭和48年11月1日死去。88歳。岡山県出身。東京帝大卒。著作に「母」「子」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「鶴見祐輔」の解説

鶴見 祐輔 (つるみ ゆうすけ)

生年月日:1885年1月3日
大正時代;昭和時代の政治家;評論家。参議院議員
1973年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android