鶴見和子(読み)つるみ かずこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

鶴見和子 つるみ-かずこ

1918-2006 昭和後期-平成時代の社会学者。
大正7年6月10日生まれ。鶴見祐輔の長女。昭和21年丸山真男,弟の鶴見俊輔と「思想の科学」を創刊。44年上智大教授。比較常民学の研究をすすめ,柳田国男,南方熊楠(みなかた-くまぐす)らの民俗学を分析,継承。内発的発展論をとなえた。平成18年7月31日死去。88歳。東京出身。津田英学塾(現津田塾大)卒。著作に「社会変動と個人」「漂泊と定住と―柳田国男の社会変動論」「南方熊楠―地球志向の比較学」,歌集に「回生」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

デジタル大辞泉の解説

つるみ‐かずこ【鶴見和子】

[1918~2006]社会学者。東京の生まれ。昭和21年(1946)、弟の鶴見俊輔らと「思想の科学」を創刊。柳田国男南方熊楠折口信夫らの研究から、比較社会学理論を確立。地域の独自性に根ざした内発的発展論を唱えた。著作に「社会変動と個人」「南方熊楠―地球志向の比較学」など。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

鶴見和子【つるみかずこ】

社会学者。東京都生れ。政治家の鶴見祐輔(ゆうすけ)の長女で,弟は評論家の鶴見俊輔,母方の祖父は政治家の後藤新平。1939年に津田英学塾(現,津田塾大学)を卒業したが,1966年にプリンストン大学で社会学博士号を取得している。1969年に上智大学教授となる。上智大学名誉教授。この間,1946年に鶴見俊輔らと思想の科学研究会を結成し,雑誌《思想の科学》創刊に参加した。南方熊楠(みなかたくまぐす)や柳田国男を研究し,民俗学の方法を取り入れた独自の比較社会学を確立し,女性の意識改革を模索するとともに,近代化の意味を問い直した。主著は《社会変動と個人》《好奇心と日本人》《漂泊と定住と―柳田国男の社会変動論》《南方熊楠―地球志向の比較学》など。15歳から佐佐木信綱門下で学んだ短歌(和歌)が,和子の学問を牽引したと鶴見俊輔は語っている。→社会学

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

鶴見和子の関連情報