(読み)コウノトリ

デジタル大辞泉 「鸛」の意味・読み・例文・類語

こう‐の‐とり〔こふ‐〕【×鸛】

コウノトリ科の鳥。全長約1.1メートル。全身白色で、風切り羽くちばし黒い。松などの樹上に巣を作り、姿がタンチョウに似るため「松上の鶴」として誤って描かれた。東アジアに分布。日本では特別天然記念物に指定されたが絶滅した。中国から冬鳥としてまれに渡来。こうづる。
コウノトリ目コウノトリ科の鳥の総称。大形で、脚・くび・くちばしが長い。鳴く器官が退化し、くちばしでカタカタッと音を出す。17種がアフリカやアジア南部を中心に分布。

こうのとり[輸送機]

国際宇宙ステーションISS)に物資を運ぶ、日本の無人軌道間補給機HTV愛称

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精選版 日本国語大辞典 「鸛」の意味・読み・例文・類語

こう‐の‐とりこふ‥【鸛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. コウノトリ科の鳥。全長一一〇センチメートル、翼開張二メートルに達する。体は純白で翼の大部分は光沢ある黒色。カエル、魚などを主食とし、マツその他の高木の樹頂に営巣古来「松上の鶴」と表現されるようにツルとしばしば混同されるが、あしが赤く、頭頂部は赤くないことで区別できる。鸛鶴(こうづる)ともいう。アジア東部に分布し、日本ではかつては各地で繁殖していたが、明治以降に激減し、いまは冬季に大陸から渡来するのみ。特別天然記念物。ヨーロッパ産の亜種はシュバシコウといい、子を守る愛情の深い鳥とされ、また、人間の赤ん坊を運んでくるという伝説がある。鴻(こう)。〔書言字考節用集(1717)〕
  3. コウノトリ科の鳥の総称。脚と頸が長く、比較的頭と嘴の大きな、大形の鳥。水辺草原にすみ、小動物を主食とする。アフリカ、アジアの熱帯に最も多く、世界に一七種を産する。日本にはコウノトリのほか、稀にナベコウが渡来。

かんクヮン【鸛】

  1. 〘 名詞 〙 こうのとり。こうづる。
    1. [初出の実例]「有鸛一百八、来集宮内殿上」(出典:続日本紀‐天平一三年(741)三月辛丑)
    2. [その他の文献]〔詩経‐豳風・東山〕

こうこふ【鸛】

  1. 〘 名詞 〙 鳥「こうのとり(鸛)」の異名
    1. [初出の実例]「有鸛一百八、来集宮内殿上」(出典:続日本紀‐天平一三年(741)三月辛丑)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「鸛」の解説

こうのとり【鸛】

岩手の日本酒。酒名は、幸せを運んでくる象徴としてのコウノトリに由来。キレのある飲み口で穏やかな香りの純米吟醸酒。原料米は雄町。仕込み水は東根山の伏流水。蔵元の「吾妻嶺酒造店」は天明元年(1781)創業。所在地は紫波郡紫波町土舘字内川。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「鸛」の解説

鸛 (コウノトリ)

学名:Ciconia ciconia
動物。コウノトリ科の渡り鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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