鹿部町(読み)しかべちよう

日本歴史地名大系 「鹿部町」の解説

鹿部町
しかべちよう

面積:一一〇・五五平方キロ

昭和五八年(一九八三)一二月一日、鹿部村が町制を施行して成立。茅部かやべ郡四町のほぼ中央に位置し、北西砂原さわら町、西端はこまヶ岳西壁のけんヶ峯(一一三一メートル)の頂上でもり町と接し、西から南は亀田かめだ七飯ななえ町、南は函館市、南東南茅部町に接する。北から東は内浦湾(噴火湾)と太平洋に面し、北部は駒ヶ岳東麓にあたる。駒ヶ岳の噴火によって形成されたおお沼から流出する折戸おりと川が中央部を東流、南部はまる(九〇九・二メートル)袴腰はかまごし(一一〇八・三メートル)熊泊くまどまり(八一七・九メートル)などを水源とする鹿部川・常路ところ川やなかノ川が北流して太平洋に注ぐ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鹿部町」の意味・わかりやすい解説

鹿部〔町〕
しかべ

北海道南西部にある町。 1983年町制。渡島半島の支脈亀田半島の東岸,太平洋にのぞむ位置にあり,北西部の山岳地帯は大沼国定公園に属する景勝地。駒ヶ岳の噴火によって,たびたび大きな被害を受けている。開拓は古く,安永3 (1774) 年箱館からの道路が開通沿岸漁業,コンブ,ホタテガイの養殖が行われる。寛永5 (1628) 年発見の鹿部温泉があり,食塩泉で,湯量が豊富。北海道立栽培漁業総合センターがある。 JR函館本線 (砂原回り) ,国道 278号線が海岸沿いに通っている。面積 110.63km2。人口 3760(2020)。

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