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黒曜石水和層年代測定法 こくようせきすいわそうねんだいそくていほうdating by hydrated layer of obsidian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黒曜石水和層年代測定法
こくようせきすいわそうねんだいそくていほう
dating by hydrated layer of obsidian

1960年に新しく応用されはじめた,黒曜石の表面にある水和層の厚さを利用した年代測定法。火山噴出物である黒曜石は,生成時にマグマに由来する水を 0.3%程度含んでいる。時間の経過とともに表面から水和され,形成された水和層は,3%の含水量を示している。そのため,水和層と水和していない黒曜石の内部との間に,水の拡散面を境として屈折率の差が生じる。光学顕微鏡で見ると,この境界面に沿ってやや輝いた線が見えるので,これを利用して水和層の厚さを計測することができる。水和層は条件さえ整っていれば,一定の割合で増加するので,黒曜石が人為的に加工された年代を知ることができる。しかし,増加率は岩石的性質,気温,温度などによって変化するので,測定にはこれらの要素が十分に考慮されなければならない。

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