黒駒(読み)クロコマ

デジタル大辞泉 「黒駒」の意味・読み・例文・類語

くろ‐こま【黒駒】

毛色の黒い馬。特に、甲斐かい国黒駒のあたりから産したという黒い馬。
いもが家に早く至らむあゆめ―」〈・一二七一〉

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精選版 日本国語大辞典 「黒駒」の意味・読み・例文・類語

くろ‐こま【黒駒】

  1. 〘 名詞 〙 毛色の黒い馬。特に古くから馬産地として著名な甲斐巨摩郡産駒をいう。くろうま。
    1. [初出の実例]「赦使を以て、甲斐の黒駒(クロこま)に乗りて、馳せて刑所に詣りて」(出典日本書紀(720)雄略一三年九月(前田本訓))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒駒」の意味・わかりやすい解説

黒駒
くろこま

山梨県笛吹市(ふえふきし)中央部の一地区。旧黒駒村。金川(かねがわ)扇状地の扇頂部付近にあり、奈良時代黒い名馬を産したことから黒駒の地名となったといわれ、黒駒牧(まき)が置かれた所ともいわれる。なお、侠客(きょうかく)黒駒勝蔵(くろこまのかつぞう)の出身地

横田忠夫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒駒」の意味・わかりやすい解説

黒駒
くろこま

山梨県中部,笛吹市中央部の旧村域。甲府盆地東部の御坂山地北麓笛吹川の支流金川の扇状地に位置する。『日本書紀』『続日本紀』などにみえる「黒駒の牧」のあった地といわれる。鎌倉往還の通る御坂峠の北麓に位置し,古くから交通要地でもあった。果樹栽培が盛んでモモ,ブドウ園が広がる。

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