鼻骨(読み)ビコツ

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「鼻骨」の意味・読み・例文・類語

び‐こつ【鼻骨】

  1. 〘 名詞 〙 脊椎動物頭蓋の軟骨性鼻嚢の被覆骨として発生した狭い一対の骨。鼻の基礎となる骨で、左右より接合し眉間(みけん)直下に位置する扁平長形の骨。
    1. [初出の実例]「上顎骨二有四起処、其一連額骨、其一連鼻骨」(出典解体新書(1774)一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鼻骨」の意味・わかりやすい解説

鼻骨
びこつ

鼻腔(びくう)を上前方から覆う長方形の骨で、左右1対あり、正中線で接合している。上部は狭くて厚く、下部は広くて薄い。鼻骨には、鼻背に分布する血管神経が貫く鼻骨孔がある。鼻骨の長径や横径、彎曲(わんきょく)度には著しい個人差がある。

[嶋井和世]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鼻骨」の意味・わかりやすい解説

鼻骨
びこつ
nasal bone

鼻根部を構成する左右1対の長方形の小骨上縁で前頭骨,外側縁で上顎骨それぞれ接合する。下縁は鼻腔の梨状口上縁になるとともに,鼻中隔軟骨に続く。

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