加藤 一郎(読み)カトウ イチロウ

20世紀日本人名事典 「加藤 一郎」の解説

加藤 一郎
カトウ イチロウ

昭和・平成期のロボット工学者 早稲田大学理工学部教授



生年
大正14(1925)年5月2日

没年
平成6(1994)年6月19日

出生地
千葉県館山市

学歴〔年〕
早稲田大学理工学部電気工学科〔昭和25年〕卒

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和62年〕,ミハイロプピンメダル〔昭和62年〕,エンゲルバーガー賞〔平成1年〕

経歴
千葉工業大学講師、助教授を経て、昭和38年早稲田大学理工学部機械工学科助教授、42年同教授、59年9月理工学部長に就任。バイオメカニズム学会長を経て、60年1月日本ロボット学会会長。“ロボット博士”として世界的に有名。昭和38年からロボットの研究を始め、ワセダハンド、ワセダレグ、ワボットなどを開発。人間型ロボットの開発に取り組んでおり、47年には世界初の二足歩行ロボットの開発に成功。51年には脳からの信号を皮膚表面の電極で取り出して動かす画期的な「筋電義手ワイムハンド」を実用化している。著書に「世界初の二足歩行ロボット」「ロボットは人間を変えるか」「独創独走より」「マイロボット」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤 一郎」の解説

加藤一郎(1) かとう-いちろう

1922-2008 昭和後期-平成時代の法学者。
大正11年9月28日生まれ。我妻(わがつま)栄の指導民法を専攻し,昭和32年東大教授。44年学長代行として機動隊を導入し東大紛争収拾,同年学長。50年国連大副学長,58年成城学園長。証券取引,国民生活,法制など各種の審議会で活躍。学士院会員。平成20年11月11日死去。86歳。東京出身。東京帝大卒。著作に「不法行為」「公共事業地方分権」など。

加藤一郎(2) かとう-いちろう

1925-1994 昭和後期-平成時代のロボット工学者。
大正14年5月2日生まれ。昭和42年母校早大の教授となり,59年理工学部長。人間型ロボットの研究で知られ,47年2足歩行ロボットを開発した。バイオメカニズム学会会長,日本ロボット学会会長。平成6年6月19日死去。69歳。千葉県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「加藤 一郎」の意味・わかりやすい解説

加藤一郎【かとういちろう】

法学者。専門は民法。東京都生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学教授。1969年東大紛争の渦中で東京大学総長に就任(1973年まで)。1983年成城学園学園長。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

367日誕生日大事典 「加藤 一郎」の解説

加藤 一郎 (かとう いちろう)

生年月日:1925年5月2日
昭和時代;平成時代のロボット工学者。早稲田大学教授;日本ロボット学会会長
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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