十六(読み)ジュウロク

デジタル大辞泉 「十六」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐ろく〔ジフ‐〕【十六】

10に6を加えた数。
平敦盛が16歳で戦死したところから》能面の一。年少の公達きんだち亡霊に用いる。
十六豇豆じゅうろくささげ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「十六」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐ろく ジフ‥【十六】

〘名〙
① 数の名。一〇に六を加えた数。
② 一六歳。女子が、女として一人前になる年齢とされた。
源氏(1001‐14頃)賢木「十六にて、故宮に参り給ひて、廿にておくれたてまつり給ふ」
③ (平敦盛が一六歳で死んだところから) 能面の一つ。少年の面で、「敦盛」「経政」「朝長」などに用いる。
④ 「じゅうろくささげ(十六豇豆)」の略。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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日本歴史地名大系 「十六」の解説

十六
じゆうろく

[現在地名]城陽市大字奈島 十六

奈島なしまの南にある集落。古くより木津きづ川を隔てて対岸草内くさじ(現綴喜郡田辺町)と結ぶ重要な渡場であった。十六の北にある松本まつもと神社は、もと木津川の渡場付近にあった守護神で、境内の大杉は舟人のよき目印であったという。藤原頼輔

<資料は省略されています>

と詠んでいる。また天正一〇年(一五八二)本能寺の変の折、徳川家康さかい(現大阪府堺市)より遠江への帰途、当地を通過したと伝える。

地名はかつて奈良街道のほとりにあった丈六堂の丈六がなまったものという(青谷村誌)

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