小堀杏奴(読み)コボリアンヌ

デジタル大辞泉 「小堀杏奴」の意味・読み・例文・類語

こぼり‐あんぬ【小堀杏奴】

[1909~1998]随筆家小説家東京の生まれ。森鴎外次女茉莉の妹。画家小堀四郎の妻。著作に、父鴎外の思い出を描いた「晩年の父」のほか小説春のかぎり」など。

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20世紀日本人名事典 「小堀杏奴」の解説

小堀 杏奴
コボリ アンヌ

昭和・平成期の随筆家,小説家



生年
明治42(1909)年5月27日

没年
平成10(1998)年4月2日

出生地
東京市本郷区千駄木町

学歴〔年〕
仏英和高女〔昭和2年〕卒

主な受賞名〔年〕
土川元夫賞〔昭和60年〕

経歴
森鷗外二女として生まれ、昭和11年鷗外の思い出を綴った「晩年の父」を刊行し評判になる。以後「森鷗外、妻への手紙」「回想」などを刊行し、鷗外研究の新資料となる。戦後は21年小説「冬の花束」を発表。また「春」「最終の花」「日々の思い」「小さな恋人」「春のかぎり」などの作品集を刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

百科事典マイペディア 「小堀杏奴」の意味・わかりやすい解説

小堀杏奴【こぼりあんぬ】

小説家,随筆家。東京生れ。森鴎外の次女。兄は森於兎,姉は森茉莉。仏英和高女卒業後,フランス洋画を学ぶ。その後,画家小堀四郎と結婚。新詩社に加わった。1939年鴎外の思い出をまとめた《晩年の父》によって文壇に認められるようになった。戦時中の休筆期をはさんで,戦後は随筆や小説を発表した。他の作品には《不遇の人鴎外》(1982年)など。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小堀杏奴」の解説

小堀杏奴 こぼり-あんぬ

1909-1998 昭和-平成時代の随筆家。
明治42年5月27日生まれ。森鴎外(おうがい)の次女。森茉莉(まり)の妹。パリで絵をまなび,帰国後小堀四郎と結婚。昭和11年「晩年の父」を出版。のち森鴎外「妻への手紙」を編集するなど,鴎外研究の新資料を提供した。平成10年4月2日死去。88歳。東京出身。仏英和高女卒。作品集に「春」「最終の花」など。

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367日誕生日大事典 「小堀杏奴」の解説

小堀 杏奴 (こぼり あんぬ)

生年月日:1909年5月27日
昭和時代の随筆家;小説家
1998年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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