西村善五郎(初代)(読み)にしむら ぜんごろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西村善五郎(初代)」の解説

西村善五郎(初代) にしむら-ぜんごろう

?-1558 戦国時代陶工
大永(たいえい)年間に活躍。奈良にすみ春日(かすが)大社祭器をつくっていたが,武野紹鴎(じょうおう)のすすめで土風炉(どぶろ)を製作。以後子孫が土風炉師を継承した。永禄(えいろく)元年3月21日死去。号は宗印。

西村善五郎(10代) にしむら-ぜんごろう

1770-1841 江戸時代後期の陶工。
明和7年生まれ。楽(らく)了入の門にはいり,家代々の土風炉(どぶろ)作りのほか,中国釉薬(ゆうやく)を研究して茶陶を製作した。天保(てんぽう)12年1月12日死去。72歳。京都出身。号は了全

西村善五郎(3代) にしむら-ぜんごろう

?-1623 織豊-江戸時代前期の陶工。
2代西村善五郎の子。和泉(いずみ)(大阪府)堺(さかい)から京都にうつり,土風炉(どぶろ)をつくる。作品におされた銅印は小堀遠州筆といわれる。元和(げんな)9年2月2日死去。号は宗全。

西村善五郎(2代) にしむら-ぜんごろう

?-1594 戦国-織豊時代の陶工。
初代西村善五郎の子。父の跡をつぎ,土風炉(どぶろ)師として知られた。奈良から堺(さかい)にうつりすんだ。文禄(ぶんろく)3年11月12日死去。号は宗善(禅)。

西村善五郎(5代) にしむら-ぜんごろう

?-1697 江戸時代前期の陶工。
4代西村善五郎の弟。兄の跡をつぎ,土風炉(どぶろ)を製作した。元禄(げんろく)10年8月3日死去。号は宗筌。

西村善五郎(6代) にしむら-ぜんごろう

?-1741 江戸時代中期の陶工。
土風炉(どぶろ),楽焼を製作した。寛保(かんぽう)元年4月26日死去。号は宗貞,宗員。

西村善五郎(4代) にしむら-ぜんごろう

?-1653 江戸時代前期の陶工。
土風炉(どぶろ)を製作した。承応(じょうおう)2年7月25日死去。号は宗雲,宗善。

西村善五郎(11代) にしむら-ぜんごろう

永楽保全(えいらく-ほぜん)

西村善五郎(8代) にしむら-ぜんごろう

?-1769 江戸時代中期の陶工。
明和6年10月12日死去。号は宗円。

西村善五郎(7代) にしむら-ぜんごろう

?-1744 江戸時代中期の陶工。
延享元年5月13日死去。号は宗順。

西村善五郎(9代) にしむら-ぜんごろう

?-1779 江戸時代中期の陶工。
安永8年2月3日死去。号は宗厳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の西村善五郎(初代)の言及

【永楽保全】より

…江戸後期の京焼陶工。土風炉(どふろ)師(茶席において釜をかける土器の炉をつくる人)10代西村善五郎了全(1769‐1840)の養子。上京の織屋沢井家に生まれ,1817年(文化14)に11代善五郎を襲名した。…

※「西村善五郎(初代)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android