デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「西村善五郎(初代)」の解説
西村善五郎(初代) にしむら-ぜんごろう
大永(たいえい)年間に活躍。奈良にすみ春日(かすが)大社の祭器をつくっていたが,武野紹鴎(じょうおう)のすすめで土風炉(どぶろ)を製作。以後子孫が土風炉師を継承した。永禄(えいろく)元年3月21日死去。号は宗印。
西村善五郎(10代) にしむら-ぜんごろう
明和7年生まれ。楽(らく)了入の門にはいり,家代々の土風炉(どぶろ)作りのほか,中国の釉薬(ゆうやく)を研究して茶陶を製作した。天保(てんぽう)12年1月12日死去。72歳。京都出身。号は了全。
西村善五郎(3代) にしむら-ぜんごろう
2代西村善五郎の子。和泉(いずみ)(大阪府)堺(さかい)から京都にうつり,土風炉(どぶろ)をつくる。作品におされた銅印は小堀遠州筆といわれる。元和(げんな)9年2月2日死去。号は宗全。
西村善五郎(2代) にしむら-ぜんごろう
初代西村善五郎の子。父の跡をつぎ,土風炉(どぶろ)師として知られた。奈良から堺(さかい)にうつりすんだ。文禄(ぶんろく)3年11月12日死去。号は宗善(禅)。
西村善五郎(5代) にしむら-ぜんごろう
4代西村善五郎の弟。兄の跡をつぎ,土風炉(どぶろ)を製作した。元禄(げんろく)10年8月3日死去。号は宗筌。
西村善五郎(6代) にしむら-ぜんごろう
土風炉(どぶろ),楽焼を製作した。寛保(かんぽう)元年4月26日死去。号は宗貞,宗員。
西村善五郎(4代) にしむら-ぜんごろう
土風炉(どぶろ)を製作した。承応(じょうおう)2年7月25日死去。号は宗雲,宗善。
西村善五郎(8代) にしむら-ぜんごろう
明和6年10月12日死去。号は宗円。
西村善五郎(7代) にしむら-ぜんごろう
延享元年5月13日死去。号は宗順。
西村善五郎(9代) にしむら-ぜんごろう
安永8年2月3日死去。号は宗厳。