EQ(読み)いーきゅー

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

EQ

情動の知能指数。いわゆる「頭のよさ」を指し示すIQ(知能指数)に比した概念。IQがおもに「知能」の発達速度を示すのに対して、EQは仕事への取り組み姿勢や人間関係への関心の度合いなどを感情という視点から測定する指数。社会的に成功する者の多くは、情動を調整する能力に長けているとされるが、EQでは問題処理能力や事務処理能力に加え、環境に適応する能力や仕事に対するモチベーションをコントロールする力など、知能を多面的にとらえたより実質的な判断基準として、企業の採用や人材育成などの判断材料となっている。

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デジタル大辞泉の解説

イー‐キュー【EQ】[educational quotient]

educational quotient教育指数。標準化された学力テストから得られる教育年齢を暦年齢で割り、100倍したもの。年齢に比べた学習の進度を示す。

イー‐キュー【EQ】[emotional quotient]

emotional quotient》情動指数。感情指数。実社会の人間関係の中で重要な一種の知性として、米国の心理学者ダニエル=ゴールマンは、「Emotional Intelligence」(邦訳「EQ・こころの知能指数」)の中で、自分の感情を認識し、自制する能力、他者を共感的に理解する能力などをあげている。IQ(知能指数)のように知識に偏重しがちな教育に警鐘を鳴らすものとして、日本でも関心を集めた。

イー‐キュー【EQ】[equalizer]

equalizerイコライザー周波数特性を補正する装置。

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百科事典マイペディアの解説

EQ【イーキュー】

米国の心理学者ダニエル・ゴールドマンDaniel Goldmanが,著書《Emotional Intelligence》の中で提唱したことがきっかけとなって広まった概念。同書は1996年日本でも《EQ》(土屋京子訳)というタイトルで翻訳出版された。EQは日本では〈こころの知能指数〉〈感じる知性〉などと訳される。 EQとは,物事を適切かつ正確に処理することができる知的な能力を示すIQ(知能指数)に対抗して考え出されたもの。〈感情面や情緒面において健康で,かつ人間関係を適切にこなせる人格的能力〉と定義される。 EQは(1)セルフ・コンセプト(心内知性),(2)ソーシャル・スキル(対人間関係知性),(3)自分と他者の状態を同時に認知できるモニタリング能力(状況判断知性)の3つの知性によって構成される。これらの3つの知性をそれぞれどのくらい備え,バランスよく持っているかによって,EQの高さが決まる。 心内知性とは,自分自身で自分の心理的状態を捉えることができる知性のこと。これによって,自分の感情をコントロールできることを意味する。EQのもっとも基本となる知性である。次の対人間関係知性とは,他者に適切かつ効率的に働きかけることができる知性のこと。他の人に対応する際に発揮される一種の技能である。最後の状況判断知性とは,相手の様子を理解し,相手を受け入れ,そのうえで,相手と自分との関係を客観的に判断する能力のこと。 EQの高さは,特に企業内や職場において有効とされ,職場でEQが不足すると,生産能力の低下や納期の遅れ,事故の発生や人材の流出が起きやすいともいわれる。このため,EQを測定する検査を人材の選別や教育の現場に導入している企業が急増している。

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大辞林 第三版の解説

EQ

〖educational quotient〗
学力検査の結果得られた教育年齢を暦年齢で割り、100 倍したもの。年齢に比べて学習が進んでいるか遅れているかを示す。教育指数。

EQ

〖emotional intelligence quotient〗
感性の豊かさを表すとされる指数。情動指数。感情指数。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

EQ
イーキュー
educational quotient

教育指数をいう。学力の暦年齢 (CA) に対する進み具合を表わす指数で,次の式で求める。
ただし,EA は教育年齢 educational ageで,学力検査などによって推定されたものである。

EQ
イーキュー
emotional intelligence quotient

こころの知能指数,情感指数と訳される。アメリカの行動心理学者 D.ゴールマンが,人間の聡明さを決めるのは知能指数 IQではなく EQであると唱え,大きな反響を呼んだ。 EQとは,偽りのない自分の気持を素直に認め,心から納得できる判断を下す能力,不安や怒りなどの衝動をコントロールできる能力,窮地に陥っても自分自身を励まし楽観的な考えを維持できる能力,他人を思いやり共感できる能力,集団の中での調和と協調を重んじる社会的能力をいう。

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